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ジャーメル・チャーロ(アメリカ)VSホルヘ・コタ(メキシコ)
S・ウェルター級12回戦(2019年6月23日)
チャーロ(弟)は、32戦31勝15KO1敗、29歳。WBC1位。
昨年12月にトニー・ハリソンに不可解な判定負けを喫し、タイトルを奪われました。今回が再起戦となります。ハリソン戦→https://www.boxing-blog.com/entry/20190129
コタは、31戦28勝25KO3敗、31歳のスイッチヒッターです。
KO率81%の強打者ですが、今年の4月にジェイソン・ロサリオに判定負けしています。
本来なら、トニー・ハリソンとのダイレクトリマッチの予定でした、ハリソンが負傷したため、代役のコタと対戦することになったようです。
試合経過)
1R)
余談ですが、両選手とも、身長、リーチが全く同じです。長いことボクシングを見てきましたが、「わしボク」には記憶がありませんね。
コタがサウスポースタイルで構えます。腰を落として、じりじり前に出ます。チャーロは間合いを図っている感じです。しかし、コタのボクシングはかなり変則ですね。左右のパンチを体ごと振ってきます。ちょっとチャーロはやりにくそうです。
2R)
コタは相変わらずサウスポースタイルです。それにしても変なボクシングですね。しかも、相討ち覚悟で、チャーロのパンチに合わせてきます。それに比べるとチャーロのボクシングはスタイリッシュですね。中盤過ぎ、チャーロが思い切ってステップインしてパンチをはなちます。チャーロはなかなか攻撃の糸口をつかめません。
3R)
チャーロが左ジャブを突いて、前に出ます。そして、チャーロが右ボディから左ジャブでコタをロープ際に追いつめ、コタの大振りの右フックをかいくぐり、右フックをカウンター気味にヒット。
コタの顎を打ち抜き、ロープにもたれるようにダウン!これは強烈ですし、タイミングも抜群です。
コタは、何とか立ってきて試合再開に応じましたが、かなりダメージはありそうです。試合再開直後に、チャーロの狙いすましたワンツーがきれいにヒットし、コタは崩れるようにダウン。レフリーはすぐに試合をストップしました。
最後のワンツーは、芸術的でしたね。ジョー小泉さんは「ペネトレイト」と言っていましたが、突き刺さる、という意味のようです。
さあ、今度こそはトニー・ハリソンとのリベンジマッチです。村田諒太のように、スカッと倒してタイトルを取り戻してほしいですね。