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シャクール・スティーブンソン(アメリカ)VSアルベルト・ゲバラ(メキシコ)
NABO北米フェザー級タイトルマッチ(2019年7月13日)
スティーブンソンは、11戦全勝6KO、22歳のサウスポー。WBA・WBC1位。
リオ五輪銀メダリスト。4月に、伊藤雅雪と王座決定戦を戦ったクリストファー・ディアスに大差判定勝ちしています。最近、精力的に試合をこなしていますね。
ゲバラは、31戦27勝12KO4敗、28歳。元WBCインタナショナルシルバー王者。
6年前に山中慎介さんに挑戦しています(9RKO負け)。元世界王者のペドロ・ゲバラの兄です。
試合経過)
ゲバラは、世界戦を2度経験している実力者ですが、全盛期をすぎた感じは否めませんね。スティーブソンとしては、ここはあっさり倒して、年内に世界戦を実現したいところでしょう。
1R)
スティーブンソンが、早くも相手を呑んだように前に出てプレッシャーをかけます。ゲバラは完全に押されていますね。右ジャブを突きながら左のタイミングを計っているようです。ゲバラは手が出ません。追いかけるスティーブンソンに対して、必死で逃げるゲバラ。これは早そうです。
2R)
スティーブンソンは腰を落として、ぐいぐい前に出ます。強いパンチを打つ姿勢ですね。ゲバラがパンチを放てば、すぐにバックステップでかわします。ラウンド中盤、スティーブンソンの左ボディで、ゲバラの身体が九の字になります。2発目のボディストレートもヒット。解説の飯田さんが「速いんですよね」。確かにこれだけスピードがあると、バックステップが間に合いませんね。さあ、逃げるゲバラ。倒しに行くスティーブンソン。そして、残り45秒。ついに捕まり、もみ合うようにしてゲバラがダウンします。
ここは、何とか立ってきたゲバラですが、スティーブンソンが襲い掛かります。左フックがゲバラのわき腹を何度もとらえます。残り10秒のところで今度はゲバラの顔面に右ストレート2発、留めの左ストレートで、ゲバラが膝をついて、2度目のダウンを喫します。
ここは、ゴングに救われますが、もう試合の行方は決まった感じです。
3R)
スティーブンソンが追いかけます。ゲバラは左ジャブを突いて、下がりますが完全に腰が引けています。スティーブンソンはガードを下げ、腰を落としてゲバラを追いかけます。そして、ラウンド中盤、左ボディでゲバラをロープに詰め、ガードがガラ空きになったところへ、ワンツーがゲバラの顎にヒットしダウン、と思いましたが、どうやら左ボディブローがローブローだったようで、試合はいったん中断です。(ビデオ再生で見ると完全にローブローでしたね)
試合再開後、ゲバラが果敢に打って出ましたが、スティーブンソンは難なくこれをかわし、ややローブロー気味の右フックから左右のワンツーから最後はとどめの左ストレートで、ゲバラが3度目のダウン。カウントアウトでスティーブンソンのKO勝ちです。
スティーブンソンのパンチが効いたというより、ゲバラの心が折れたという感じでしたね。これほど力の差があるとは、思いませんでした。全く一方的な試合でした。さあ、次は世界でしょう。誰とやっても勝てると思いますよ。間違いなく「弱い者いじめの」サンタクルスは逃げるでしょうね。「わしボク」は最強チャンピオンのオスカル・バルデスと是非対戦しほしいと思っています。
ちなみにフェザー級の「わしボク」ランキング5
1位 シャクール・スティーブンソン(WBA・WBC1位)
2位 オスカル・バルデス WBO王者
3位 ゲーリー・ラッセル WBC王者
4位 レオ・サンタクルス WBAスーパー王者
5位 シュー・ツァン WBA王者