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まあ、そう言わずに聞いてください。何せ50年以上の歴史がありますからね。
ポーンと原田
ボクシングとの最初の出会いは、小学生の時ですね。試合内容は全く覚えていませんが、ファイティング原田さんがタイのポーン・キングピッチにKO勝ちして、フライ級の世界タイトルを獲得した時です(1962年)。この時、学校で流行ったのが、服をめくってお腹を出し、「ポーンと腹だ」という、他愛のないものでしたが、こんなことが流行るぐらい、みんながボクシングを見ていた時代だったと思います。
今では別の意味でポーンと腹だ、ですが。。
いい加減な記憶ですが、毎週民放テレビでボクシング番組が放送されていたはずです。当然、世界戦でもなくタイトルマッチでもない試合でも、テレビで見ることが出来ましたよ。いい時代でした。いまは、世界戦でもテレビでなかなか見ることが出来ませんからね。まあ、そんなわけで、自然とボクシングを見る機会が多かったものの、「ボクシング好き」という意識は、まだ当時はなかったと思います。むしろ、「巨人、大鵬、卵焼き」の方が好きでしたね。
「勝ってもかぶっても…」藤猛
中学生の時は、どちらかというと野球(巨人)の方が興味はありましたね。テレビ中継(いわゆるナイター)も毎日のように見てましたが、宿題をしながらラジオでも野球中継を聞いていたぐらいです。だから、ファイティング原田さんが「黄金のバンタム」と言われた無敵のエデル・ジョフレに勝った試合も観ましたが、それほど感動した記憶はありません。原田さんの試合で一番印象に残っているのは、貧打のジョニー・ファメッションにKO負けした試合です。
(日本人が)勝った試合より、意外と、負けた試合の方が印象に残ってますね。例えば、東京オリンピックで金メダルをとった桜井孝雄さんが、ライオネル・ローズに挑戦して、ダウンを奪いながらも、その後の消極的な試合運びでポイントを失い、判定でタイトルを獲得できなかった試合とか、藤猛さんが技巧派ニコリノ・ローチェに手も足も出ずギブアップした試合なんかは、いまだによく覚えています。
しかし、藤猛さんがタイトルを獲った試合は強烈でしたね。イタリアから観光がてらにきた感じの世界チャンピオン、サンドロ・ロポポロをボコボコにして、2RKOで終わらせました。世界的には全く無名でしたから、ロポポロもまさか負けるとは思っていなかったでしょうね。日系三世の藤猛さんは、勝利者インタビューでも、たどたどしい日本語で一躍人気者になりました。
愛読書は「ボクシングマガジン」誌
思い出に残る試合を上げていたらきりがりませんので、詳しくは、カテゴリーから「昔のボクサー回想記」をご覧ください。
さて、ボクシングを見るためには、どうしてもその情報が必要です。昔はインターネットもありませんから、テレビか新聞などの活字媒体に頼るしかありません。高校生の頃は新聞でも結構ボクシングの記事が載っていましたが、やはり専門の雑誌が一番の情報源ですね。
当時は、「プロレス&ボクシング」という名称だったかもしれません。今の「ボクシングマガジン」になったのは、大学を卒業するころだと思います。とにかく「ボクシングマガジン」を毎月購入し、隅から隅まで隈なく読みました。
「わしボク」のボクシング熱は、完全に世の中と逆行していますね。ボクシングの人気が下降線の一途とたどっている中、「わしボク」のボクシング愛はどんどん上昇していきました。高校の友人がたまたまボクシング好きだったのも大きいですね。ちなみにこの頃活躍していたボクサーは、小林弘さん、沼田義明さん、西城正三さん、大場政夫さん。
WOWOWエキサイトマッチ
大学に入っても、世界戦はほとんどテレビで放送されていたと思います。大学時代で一番印象に残っているのは、モハメッド・アリVSジョージ・フォアマンですね(1974年)。平日の朝からテレビで生中継されていましたので、授業をさぼって見ました。 まだ、日本で海外の世界戦を生中継で見られた時代です。たぶん、アリの世界戦は結構、今でいう地上波で普通に放送されていましたよ。
社会人になってからは、ボクシングは冬の時代に突入したと思います。とにかくテレビ放送が激減したのです。世界戦でさえ、知名度がなければ放送されなくなってきました。何度か大阪府立体育館(エディオンアリーナ大阪)での試合を見に行きましたが、「わしボク」はテレビ観戦の方が好きですね。(「ボクシングファン失格!」と、お叱りのコメントをいただいております(;´д`)。)
長くなってきましたので、ここから、ちょっと端折ります。
1991年からWOWOWが開局され、毎週ボクシング番組を放送し始めました。ご存知「エキサイトマッチ」です。しかし、まだその頃はWOWOWに加入していませんでしたら、エキサイトマッチを見るようになったのは、ずっと後です。
何と言っても、海外のトップ選手の試合を毎週見られるのですから、ボクシングファン垂涎の番組です。さらに、解説陣も個性的でした。ご存知、ジョー小泉さん、そして浜田剛史さん。このお二人については説明はいらないでしょう。最近、ジョー小泉さんが出演されなくなったので、残念です。「そういうコット、ミゲール・コット」というダジャレも長いこと聞いてませんね。そんなわけで、「わしボク」の志向は国内のボクシングから海外へと移行していきます。
>> ネットから簡単に「WOWOW」に申し込む国内の試合はもっぱら、月に2回ほどボクシング放送をしている「日テレG+」に頼っています。野球が始まると、ジャイアンツの放送が優先されて、録画放送になってしまうのが、ちょっと残念ですけど。
最近ではDAZNとも視聴契約しました。奇しくも、村田諒太が負けた試合からです。もはや、地上波でボクシング中継を見るのは、難しくなってきましたから、引きこもりボクシングオタクにとって、WOWOW、日テレG+、DAZNがいつまでもボクシング放送を続けていただけることを切に願って、長くてつまらない話を終わりたいと思います。