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末吉大(帝拳)VS三代大訓(ワタナベ)
OPBF東洋太平洋・日本Sフェザー級タイトルマッチ(2018年10月6日)
(出典:日テレG+)
末吉は、19戦18勝11KO1敗、27歳。WBO7位。
唯一の1敗は、WBO世界S・フェザー級王者の伊藤雅雪に喫したものです。
日本タイトルは、これが2度目の防衛戦です。
三代は、6戦全勝2KO、23歳。OPBFタイトルの初防衛戦です。
OPBFに挑戦したしたときは、2-1の判定で、かなり苦戦したようですが、ここまで全勝。アマチュアの戦績を見ると(41勝4KO16敗)パンチ力はなさそうな気がします。プロでの2KOもタイ人の観光ボクサー相手ですから、参考になりません。
ただ、末吉も日本タイトルを獲得したあたりから、今一つ精彩を欠いているような気がします。
「わしボク」の予想は、「三代の判定勝ち」です。
初回から飛ばす末吉
前に出てプレッシャーをかけるのは三代ですが、先に左ジャブを当てるのは末吉です。
ジャブの差し合いでは、末吉が優っていますね。どうやら距離は末吉の方が若干遠いようです。
ただ、末吉の右はいただけないですね。完全に力みすぎで、三代にヒットしてもパンチにキレが感じられません。
4ラウンドまでの採点は3-0(39-73,39-37,40-36)で末吉が優勢です。
距離を詰める三代
腰を落として、プレッシャーをかけ、三代が徐々に距離を詰めてきます。
ただ、自分の距離になってからの手数が少なく、先に手を出すのは末吉です。
末吉は、かなり前半から飛ばしてますが、これで12ラウンド持つのでしょうか。
それと、いつも言っているのですが、末吉はパンチをスエーバックで避けるので、どうも見映えが悪いですね。
安定感のある構えの三代が、何となく押しているように見えます。
8ラウンドまでの採点は2-0(76-76、77-75、78-74)でまだ末吉が優勢です。
手数の少ない三代、バランスの悪い末吉
三代のプレッシャーがさらに強くなってきましたが、どうにも手数が少ないですね。
中盤から、左ジャブが減ってきた末吉は、三代のプレッシャーにかなり押されています。
しかし、手数ではやや末吉は多いように見えます。ただ、末吉はバランスが悪いですね。
お互い、ダメージブローをヒットできず、ペースの奪い合いが最後まで続きました。
末吉が勝ったかな、と思いましたが、結果はなんとドロー。
1-1(115-113、113-115,114-114)。
前に出て戦った三代の攻勢が評価されたのでしょうね。
この二人のボクシングでは、伊藤雅雪には勝てないと思います。