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日本Sフライ級タイトルマッチ
石田匠VS大塚隆太
(出典:TBSチャンネル2)
この日の石田はジャブがよく出て、スピードもありました。
1ラウンドに放った2発の右ストレートは威力があってシャープでしたね。
(ジャブで距離を測り抜群のタイミングの右ストレートでダウンの奪う)
大塚もジャブにスピードがあって動きもよかったですが、初回にもらった最初の右ストレートが効いてしまいましたね。
2ラウンドも早々に右ストレートでチャンピオンがダウンを奪いましたが、ここからの畳みかけがちょっと物足りませんでした。
(このダウンはかなりダメージがありましたけどね)
右を狙いすぎているのか、連打が出ず、明らかに効いているのに決定打が出ません。
3ラウンドも同じような展開。ジャブから右ストレートは効果抜群ですが、そのあとの連打が出ません。
そしてようやく4ラウンドに連打でレフリーストップに追い込みました。ちょっと時間がかかりすぎです。
(相手のダメージを考えるともっと早い回で決めないとね)
とはいえ、石田のジャブは長くて速いので、これは大きな武器になります。このジャブからの右ストレートは抜群でした。
ジャブの手数は申し分ないのですが、右を狙いすぎるのか、やはり全体的な連打、手数が少ないような気がします。
2016年は世界を狙うということですが、チャンスにきっちり倒し切る「決め手」が重要な課題になると思います。
総合力では 井上拓真の方がかなり上ですね。
東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ
山本隆寛VSストロング小林祐樹
(出典:TBSチャンネル2)
ストロング小林は試合当日、ランキングから外れていました。
日本のランキングに入っていません。
9勝5KO4敗。ちょっとミスマッチのような気がしないでもありません。
山本はフック系のボクサーでジャブはほとんど出しません。
先に攻勢を仕掛けたのは小林で、積極的にパンチを繰り出します。
山本はディフェンスが甘くガードが低いので、結構このパンチを不用意にもらっていました。
しかし力の差は歴然としていました。
山本の右クロスから左フックで小林はあっさりダウン。
(このダウンはかなりダメージがありました)
2度目の左フックのダウンは「決まったかな」と思いましたが、何とか立ってきました。しかしもう試合の行方は決定的でしたね。
2ラウンドは余計でした。
ダメージの残る小林はガードの上からのパンチでも効いてしまうようで、ほとんどクリーンヒットのない連打で2度ダウンし、レフリーがストップしました。
山本はパンチ力はあるようです。特に左フックは強いですね。
でもディフェンスはお世辞にもうまいとは言えません。ガードは低いですし、ジャブもほとんど出しません。
課題山積ですね。
赤穂亮や松本亮、岩佐亮佑、大森将平には遠く及びません。
ライトフライ級8回戦
宮崎亮VSトンチャイレック・チャイヨンジム(タイ)
(出典:TBSチャンネル2)
長いリーチのトンチャイレックですが、スピードと踏み込みの速さに優る宮崎は、常に自分の距離で戦い、初回から早くもペースをつかんだ感じでした。
前述の山本隆寛に比べると、はるかにディフェンスは良く、2ラウンドには、完全に相手のパンチを見切ったようです。
そして3ラウンド。狙いすました右ストレートを叩き込み1回目のダウンを奪います。そして左フック。このパンチでトンチャイレックはもんどりうったように倒れこみ、立ってきたものの。レフリーが続行を許しませんでした。
(この右はきれいに決まりましたね)
やはり元世界チャンピオンですね。山本とは明らかにレベルの違いを感じました。
日本のライトフライ級は今や戦国時代です。
八重樫東、田口良一、木村悠、そしてミニマム級から田中恒成も参戦してくるようですから、楽しみですね。
一応順位をつけましょうか。
①八重樫東
②田中恒成
③田口良一
④宮崎亮
⑤木村悠
まあ、いつものようにあてにはなりませんよ!