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◆WOWOWエキサイトマッチ観戦記・21
ケル・ブルックVSイオナット・ダン・イオン:IBF世界ウェルター級タイトルマッチ(イギリス)
ブルックはあのショーン・ポーターをダーティーなボクシングで破ったチャンピオンです。イオンは珍しいルーマニアの選手。たぶん私はルーマニアのボクサーを初めて見たと思います。
まあ力の差が歴然としていて、ブルックは相変わらずダーティーなクリンチを繰り返しながらイオンを翻弄し、4度ダウンを奪った挙句、5回終了イオンがギブアップしました。
このチャンピオン、本当に嫌なボクシングをしますね~最低です。
◆ノニト・ドネアVSウィリアム・ブラド(ブラジル):Sバンタム級10回戦(フィリピン)
ドネアの破壊力満点の攻撃で、ブラドはタジタジ。もう対峙した時に相手を見切り、力任せの猛攻でしたね。久しぶりにドネアらしい力強さを見せつけられました。
ブラドはまるでブラジルの観光ボクサーみたいでした。2ラウンドで仕事終わらせたんですが、倒れ方が不自然で、観光ボクサーとしてはまだまだKO負けが下手ですね。
ドネアはフェザー級よりSバンタム級の方が合ってると思います。
◆ドニー・ニエテスVSヒルベルト・パーラ:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ(フィリピン)
いつ見てもニエテスの構えはいいですね。「強い!」て感じがします。
きびきびしていて体にもパンチにもキレがあり、大きく振り回すパンチは威力満々に見えます。でもこの選手、意外とパンチ力はそれほどないのかもしれません。
パーラがフィジカル面で勝っているので、ニエテスの効果的なパンチが当たってもなかなか深刻なダメージを与えられません。
それでもさすがにパンチをもらいすぎたパーラが、9回終了でギブアップしました。
◆赤穂亮VSプロスパー・アンクラー(ガーナ):WBOインターナショナルバンタム級王座決定戦(フィリピン)
アンクラーは世界チャンピオンのカール・クランプトンにKO負けしています。
負けたとはいえ、対戦するということはそれなりに実力を備えているということなんでしょうね。29戦24勝15KO4敗1NCの戦績はそこそこですし。
でも、アメンボみたいなか細い選手で、本当にこの選手強いのかな?て思うような体格でした。
予想通り、試合はフィジカル面で上回る赤穂が初回から圧倒。4回に右フックで豪快に倒しました。
この度、亀田和毅がWBO世界バンタム級の王座を返上しましたから、1位の赤穂に出番が回ってきました。2位のパンルアン・ソーシンユー(タイ)と王座決定戦をやることが決まったようです。
2012年に佐藤洋太に挑戦し、まったくいいととこなく判定負けした頃に比べると、かなりスキル面で成長しているようには思いますが、世界1位の実力はないと思います。
さて2度目のチャンスをものにすることができるでしょうか。難しいでしょうね。