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WBA世界バンタム級暫定王座決定戦(2025年6月14日)
ノニト・ドネア(フィリピン)VSアンドレス・カンポス(チリ)
両選手のプロフィール
ノニト・ドネア(フィリピン)WBC世界バンタム級5位
50戦42勝29KO8敗、42歳 オーソドックス
身長 170cm リーチ 174cm
2019年11月、WBSSの決勝で井上尚弥に判定負けしました。その後、井上拓真に勝ったノルディーヌ・ウバーリを倒して、WBCのタイトルを獲得し、2021年12月、レイマート・ガバリョに4RKO勝ちして、初防衛に成功しています。
フライ級からスタートして、一時はフェザー級まで階級を上げていますが、バンタム級で負けたのは、井上尚弥だけでした。「わしボク」が一番強いと思った試合は、ウラジミール・シドレンコを力づくでなぎ倒したときですね。おそらくバンタム級だったと思います。しかし、井上尚弥と2022年6月に3団体統一をかけて再戦し、2RTKO負けを喫し、王座陥落。1年間、サンティアゴとWBCバンタム級の王座決定戦でも判定負けを喫し2連敗。
アンドレス・カンポス(チリ)WBC8位
20戦17勝6KO2敗1分け、28歳 オーソドックス
デビューから18連勝をマークし、2023年にフライ級王者のサニー・エドワーズに挑戦し判定負けで王座獲得に失敗しました。
試合展開
1年ぶりのドネアでしたが、しっかりバンタム級の体を作ってきました。
初回はサウスポーで戦ったドネアでしたが、バッテイングを恐れてか2ラウンドからオーソドクッスに戻しました。序盤はドネアが手数でペースを握りましたが、中盤からカンポスも応戦します。試合後半はドネアの出血がひどくなり、ややペースダウン。12ラウンドを想定して省エネボクシングで、盛り上がりに欠く展開になりました。そして9ラウンドにドネアが目の出血をアピールし、結局9ラウンドで試合は終了しました。
3-0の判定でドネアが2年ぶりに世界へ返り咲きましたが、スタミナに不安のあるドネアが、負傷判定で逃げたような感じがしました。
それにしてもWBAは暫定王者が好きですね。この後、アントニオ・バルガスと比嘉大吾の勝者と対決するのでしょうが、下手をするとこのまま引退も考えられますよ。