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ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VSサウル・アルバレス(メキシコ)
(出典:WOWOW)
もちろんまだ本決まりではありませんが、両選手とも間に1つ選択試合を挟み、9月ごろには実現するという話です。
サウル・”カネロ”・アルバレスは、昨年、ミゲール・コット(プエルトリコ)とのスキルフルな対決を制し、WBC世界ミドル級タイトルを獲得しました。
この時点で、ゴロフキンとの対戦は当然と言われていましたからね。
カネロがWBC正規チャンピオンでゴロフキンが暫定チャンピオン。WBAじゃないですから、決定戦をすることは当たり前の成り行きです。
ゴロフキンは34戦34勝31KO。身長179㎝、リーチ178㎝。33歳。
アルバレスは48戦46勝32KO1敗1分。身長175㎝、リーチ180㎝。25歳。
アルバレスの方がリーチが長いんですね。見た目はゴロフキンの方が長そうですけど。
まあ、海外のこういうデータは結構いい加減な場合が多いと、ジョー小泉さんが以前言ってました。
問題はウエイトです
カネロはもともとSウェルター級の選手です。コットと対戦した時も、キャッチウエイトで、ミドル級のリミットを大きく下回る155ポンド契約でした。(ミドル級のリミットは160ポンドですから、はっきり言ってこれはほぼSウェルター級のタイトルマッチですよ)
ゴロフキンはナチュラルなミドル級ですから、155ポンドはきついですね。
ここが解決しないと、対戦はすんなり実現しないでしょう。
中取って157ポンド、てな具合にはいかないでしょうからね~
これはかなりもめそうです。下手すると物別れも考えられますよ。
カネロがダウンするシーンが浮かばない
さて、体重という障害を乗り越え、晴れて対戦するとなったとしましょうか。
私は、アルバレスがパンチもらってダメージを負った、とういう記憶がありません。
したがって、カネロがダウンするとうシーンがどうしても浮かんできません。
パンチ力は圧倒的にゴロフキンでしょうが、果たしてカネロを倒せるでしょうか。
スピードはカネロが上かな。コット戦で見せたディフェンスのよさ、試合をコントロールするプレッシャーはなかなかのものですし、フロイド・メイウェザーと対戦した時よりは格段に上達しています。
私は、試合前、判定ならコット、KOならアルバレスと思っていましたが、テクニックでもコットを上回っていましたから、その上達度合いは驚きです。
しかし、ゴロフキンもデビット・レミュー戦で見せたテクニカルなボクシングは、パンチ力だけではない、というところを存分に見せてくれました。ジャブのうまさとパンチの当て勘はアルバレスをしのぐと思います。
まあ、簡単に予想できることは、かなり接近した判定勝負。ジャブの差でゴロフキンかな。でもこれじゃ面白くありませんよね。
アルバレスのディフェンス技術はかなりレベルが高いですから、ゴロフキンのパンチもそう簡単に当たらないでしょうし、仮に当たっても体の柔らかいアルバレスが大きなダメージを負うことは考えられません。
むしろ、アルバレスのボディ攻撃が功を奏すれば、ゴロフキンがピンチに陥ることも十分考えられます。
問題は終盤、アルバレスが別人のように失速した場合ですね。スタミナが切れたアルバレスをゴロフキンが逃すことはないでしょう。
まだ8か月もありますし、果たして実現するのかどうかも怪しいカードですが、妄想だけは存分に働きました。