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井上尚弥VSダビッド・カルモナ(メキシコ)
WBO世界Sフライ級タイトルマッチ(2016年5月8日)
(出典:フジテレビ)
井上尚弥は9戦9勝8KO、23歳。
ダビッド・カルモナは27戦20勝8KO2敗5分。井上がガードの上から打って倒したワルリト・パレナス(フィリピン)とは分の悪い引き分け。井上に2RKO負けしたオマール・ナルバエスには2013年にTKO負けしています。
「井上が何ラウンドに倒すか」それだけが注目の一戦でした。
ところがところが、井上のクリーンヒットをもらっても倒れるどころか、カルモナにはダメージすら感じられないのです。
6回にゴーサインが出ましたが、カルモナはいくら打たれてもびくともしません。ディフェンスもいいけど、結構いいパンチをもらってるのに、しぶといな~
「井上は右手を痛めたのでは?」と村田選手が言い出したのは、9ラウンドでした。
実際には2ラウンドに痛めたようです。
(2ラウンドにカルモナのテンプルにヒットしたこの右ストレートかな?)
しかも左も途中から痛くなってきたそうですから、こうなったらKOはあきらめて、軽いジャブで試合をコントロールするしかありません。
でも井上は最後に全力で倒しに行きました。
左フックがカルモナの顎をとらえました。そこから猛然とラッシュして、ようやくダウンを奪います。
(まだダメージの少ない方の左がクリーンヒット)
かなり力尽きたダウンの仕方でしたが、立ってきました。残り20秒弱。猛然とラッシュしましたが、カルモナはふらふらになりながらもクリーンヒットを許さず、時間切れ。
もう少し時間があればレフリーも止めていたでしょう。でも、もう防御姿勢をとれないカルモナは、いつストップされてもおかしくありませんよ。
(猛然とラッシュしましたが、カルモナはしぶとい)
判定はもちろん3-0(118-109、116-111、118-109)。
井上と拳の負傷はセットになりそうですね。戦い方を考え直さないと、選手寿命を縮める危険性があります。
八重樫東VSマルティン・テクアぺトラ(メキシコ)
IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(2016年5月8日)
(出典:フジテレビ)
八重樫東は28戦23勝12KO5敗、33歳。
テクアぺトラは22戦13勝10KO6敗3分、26歳。IBF11位でKO率こそ高いですが、八重樫にとっては楽な相手になるはずでした。
ところが序盤はリーチの長いテクアぺトラのパンチに苦労し、なかなかペースをつかめません。
中盤から足を使って少し盛り返しましたが、どうも今日の八重樫は動きが今一つです。それほどスピードがある訳でも、怖いパンチがある訳でもないテクアぺトラを持て余し、攻撃の糸口がつかめません。
そして後半はいつもの激闘です。
「なんとか勝ったかな?」とは思いました。
でも日本人のジャッジが、テクアぺトラの勝ちにしていたのには驚きましたね。
アンダーカードで井上拓真はKO勝ちしましたが、松本亮は体調不良で、KO負けでしたね。
5月14日のBSで放送されるかもしれません。