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五十嵐俊幸VSミゲール・カルタヘナ(アメリカ)
フライ級10回戦(2017年4月1日)
(出典:日テレG+)
五十嵐は、27戦23勝12KO2敗2分け、33歳。
WBOのフライ級では1位にランクされています。世界前哨戦と銘打って、久しぶりのフライ級リミットでの戦いとなります。
カルタヘナは18戦15勝6KO3敗、24歳。WBOフライ級10位の世界ランカーです。
しかし、結果はまことに残念なことになりました。
一回り小さいカルタヘナは序盤から動きがよく、五十嵐はスピードで押されている感じでした。
そして3回。いきなり強烈なバッティング。
(お互いとても痛そうです)
五十嵐の傷はかなり深刻な状態のようです。一応両者の傷のドクターチェックのあと、試合は再開されましたが、すぐにまたストップがかかり、傷の再チェックがあり、試合が止められました。
(ドクターの顔を見れば、傷の深さが分かりますね)
五十嵐にとっては、まことに痛い負傷引き分けとなりました。
正木脩也VS江藤伸悟
Sフェザー級8回戦(2017年4月1日)
(出典:日テレG+)
正木は6戦全勝3KO、23歳。帝拳ジム期待のホープです。
江藤は「江藤三兄弟」の三男です。23戦17勝9KO5敗1分け、27歳。日本Sフェザー級10位にランクしています。
この試合は正確には59、4キロ契約で、Sフェザー級のリミット(58、97キロ)をわずかにオーバーしています。
江藤が積極性を見せたのは、1ラウンドの前半だけでした。
正木がプレッシャーをかけて前に出ると、
江藤の手数が回を追うごとに減っていきました。
2ラウンドに正木の右打ち下ろしがヒットし、江藤が少し効いた感じでした。
(正木の右の打ち下ろしがクリーンヒット)
そして、4ラウンドに正木が左ジャブをカウンターでヒットし、江藤の腰が落ちました。そこへ正木がワンツーストレートで追撃し、ダウンを奪いました。
(左ジャブのカウンターがヒット。これがかなり効いたようです)
(解説陣はこの右でダメージを与えたといっていましたが、どう見ても当たっているのは江藤のパンチです)
(左から右ストレートワンツーでダウンを奪いました)
しかし、正木もダウンを奪ってから、ワンツーにこだわり、特に右を狙いすぎて手数が減っていきます。
随所でうまい左ボディブローをヒットしますが、コンビネーションが出ません。
江藤も下がりながら、正木の打ち終わりにパンチをヒットしますが、いかんせん単発です。
正木はセコンドから注意があったのでしょう。終盤になってようやくコンビネーションが出始め、最終回はダウン寸前まで追い込みましたが、江藤に粘られ、判定に持ち込まれました。
3-0(79-73、79-72、80-72)の明確な判定で、正木が日本ランカーに勝ちました。
Sフェザー級には同門の末吉大がいます。チャンピオンはこれまた帝拳の尾川堅一です。
相変わらず、Sフェザー級は層が厚いですね。