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梶颯(帝拳)VSスリヤ・ブッタルクサ(タイ)
Sフライ級6回戦(2017年4月1日)
(出典:日テレG+)
野球が延長の場合、放送時間が変更になる可能性がありましたが、予定通り午後5時45分から始まりホットしました。
相撲の放送みたいに、ビール片手に、4回戦から順番に試合を見ていくのはいいものですね。ホント至極の時間です。
今年も新人王の予選がスタートしました。どんな新星が勝ちあがってくるのか、楽しみです。
この日は、2015年と2016年の新人王3人が登場しました。
トップバッターは2015年のSフライ級新人王、梶颯です。
6戦全勝5KO、19歳。日本Sフライ級11位、帝拳ジム期待のハードヒッターです。
スリヤ・ブッタルクサは15戦8勝1KO7敗、17歳。言わずと知れた、タイの観光ボクサーです。梶に比べるとかなり小柄に見えます。
試合が始まってすぐに、梶の左右パンチが簡単にヒットします。
まだコンパクトなパンチですが、これは力の差があまりにもありすぎですね。
そして2分過ぎ。梶がロープに詰めてパンチをまとめると、スリヤはたまらずダウン。これだけパンチをもらうと、もう立てないでしょう。
(放つパンチがすべてヒット。最後の止めは左フック)
(スリヤはしばらく立ってきませんでした)
勝った梶の顔は、全くうれしそうではありませんでしたね。この相手ならジムでスパーリングしている方がいいかもしれません。
福永亮次(宮田)VS垣永喜信(帝拳)
Sフライ級8回戦(2017年4月1日)
(出典:日テレG+)
福永は2016年のSフライ級新人王です。
10戦8勝8KO2敗、30歳。日本Sフライ級14位。こちらも梶に負けず劣らずハードヒッターですよ。
しかし、相手の垣永も8戦6勝2KO2敗、23歳。帝拳ジムのホープです。
タイの観光ボクサーを相手にするみたいにはいきません。
新人王、福永の真価が問われる一戦とも言えます。
序盤は垣永のペースで進みました。左ジャブで距離を取り、福永の打ち終わりを狙い、カウンターをヒットします。
前に出てとにかく左を当てたいサウスポーの福永ですが、垣永のテクニックに阻まれ、なかなか自分のペースをつかめません。
しかし、4ラウンドにようやく福永の左がクリーンヒットし、垣永はピンチに陥りました。5ラウンドは福永のパンチで垣永が左目をカットします。
(4ラウンドの福永に左は効きました)
これで流れが福永に傾きました。このまま押し切るかと思いましたが、垣永もしぶといですね。
6ラウンドに、やや疲れの見える福永が垣永の反撃にあいます。
(動きの悪くなった福永に垣永のパンチがヒット)
最後に勝負を決めたのはやはりパンチ力の差でした。
7ラウンドにプレッシャーを強め勝負にでた福永の猛攻に、垣永はカットした目の傷を盛んに気にするようになり、押されっぱなしになったところで、帝拳のセコンドからタオルが投入されました。
(福永の猛攻にさらされる垣永を、心配そうに見つめる浜田代表)
(タオルが投入され、あっけない幕切れ)
まだまだ戦えそうに思えましたが、少し戦意喪失気味だったのかもしれません。
それにしても最近、帝拳ジムのタオル投入は早いですね。
次は、梶颯VS福永亮次がぜひ見たいと思います。
新人王の最後に登場したは、ウェルター級の永野祐樹です。2015年の新人王です。
これも梶戦同様、完全なミスマッチでした。引退を間近に控えた36歳の選手でしたが、全く試合にならずにあっさり1ラウンドKO勝ちで終わりました。