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■まさかの20連敗!
WBO世界バンタム級王座決定戦(2015年8月7日)
赤穂亮VSプンルアン・ソーシンユー(タイ)
Yahooのニュースを見た時、「2RKO」が先に目に入り、「えっ!勝ったの?」と思ってよく見ると、2RKO負け、でした。がっくり。
Yahoo!ニュース:赤穂 5分も持たず失神KO…日本人未勝利の“鬼門”で悔し涙 (スポニチアネックス)
バンタム級はこれで岩佐亮佑に続き海外戦2連敗です。
しかもタイでの世界戦は20連敗、正確には19敗1分。とにかく20回ともすべてタイトル奪取に失敗しているわけです。
(私の赤穂亮VSプンルアン・ソーシンユー結果予想記事は下記です↓)
■ネットでビデオを見ただけで、詳しいことはわかりませんが
1ラウンドはまあまあの滑り出しでしたね。心配された赤穂の動きもよく、結構パンチがヒットしていて、結果を知らなかったら、「これは勝てるかもしれない」と思ったかもしれません。(ん?このコメント、岩佐の時も使ったような…)
しかしプンルアンもこのままではだめだと思ったのでしょう。
ラビットパンチや首相撲(ムエタイ独特の技)、挙句の果ては投げ飛ばしたり。せっかくボディから丁寧に攻めていた赤穂の作戦を阻むようにダーティーなボクシングでペースをつかみにきました。
■そしてあっさり失神KO
2回も早々に、赤穂がクリンチしたら投げ飛ばされていました。
このあたりから急に赤穂の動きに力強さがなくなってきたように感じました。なんだか足が地についていないよう頼りない動きでした。気のせいかもしれませんが。
プンルアンはなりふり構わずつっこんできて、もう赤穂は押されっぱなし。とにかく赤穂にまともにボクシングをさせては勝てないから、強引にプレッシャーをかけてきました。
そして、押し負けた赤穂に態勢を立て直す余裕も与えられず、後頭部へのラビットパンチのあと、また得意の首相撲で体制を入れ替え、連打から右ストレートをたたきこまれダウンし、そのまま立ち上がれず、まさかの失神KO負け。
一瞬の出来事で「えっ立てない?」
なんだか押し倒されたように見えたので、そこまでのダメージがあるとは思いませんでした。
問題のラビットパンチは、頭を下げた赤穂の後ろから思い切り打ち下ろしていますから、これは結構ダメージがあったはず。
そのあと首を持って振り回し、赤穂がロープ際に態勢を崩しかけたところにストレート思い切り2発撃ち込まれています。
よく見るととんでもない攻撃ですね。これはちょっと立てないかも。
■レフリーもグル
レフリーは完全に相手の仲間ですね。赤穂の大したことないクリンチやローブローは注意するものの、プンルアンのラビットパンチも投げ飛ばしも全く注意していません。
投げ飛ばされたらスタミナを奪われますし、組み合っても相手の「かいな力」が強いと結構消耗するものです。極めつけは後頭部のパンチですね。
よくクリンチしたときに軽く後頭部をたたく選手はいますが、プンルアンのはそんな生易しい物ではありません。思いっきりどついてきます。
まともなレフリーなら、あの問題のプンルアンの後頭部のパンチのあと割って入って、試合をストップし、プンルアンに注意を与えていますよ。
確かにプンルアンの動きは良かったですが、もしこれがもっとクリーンなファイトだったら…と思ってしまいますね。