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エイドリアン・ブローナー(アメリカ)VSジェシー・バルガス(アメリカ)
144ポンドキャッチウエイト12回戦(2018年4月21日)
(出典:WOWOW)
ブローナーは37戦33勝24KO3敗1NC、28歳。WBCスーパーライト級4位。
ご存知、ボクシング内外での問題児です。マイキー・ガルシアに全くいいところなく敗れたのに、まだ世界のトップ戦線に生き残っているのですね。
マイキー・ガルシアが問題児を中途半端に退治 VSエイドリアン・ブローナー
それにしてもWOWOWさんは、ブローナーが好きですね。私はこんな退屈なボクサーに何の魅力も感じません。
もう「終わった」ボクサーです。
バルガスは、30戦28勝10KO2敗、28歳。
こちらもパッキャオに完敗して、完全に世界戦線から離脱したかと思いきや、結構各団体で上位にランクしていますね。WBC3位、WBA2位、IBF4位。とてもそんな実力があるとは思えません。
速報)パッキャオが大差の判定でタイトル奪取 VSジェシー・バルガス
サダム・アリをTKOに下し、WBO世界ウェルター級タイトルを獲ったのも、番狂わせと言われています。
今回の144ポンドのキャッチウェイトもなんだか怪しい臭いがしますね。本当はS・ライト級でやる予定が、ブローナーが140ポンドの身体を作れなかったから、というのは少しひねくれて考えすぎですか。
まあ、バルガスがウェルター級なので、普通に考えれば144ポンドは妥当かもしれません。
相変わらずパンチのスピードだけは速いブローナー
ブローナーは身長169㎝ですが、リーチは177㎝もあり、結構遠い距離から左ジャブをヒットさせます。
しかも、相変わらずスピードだけは健在です。
しかし、ただそれだけで、右は派手な音でヒットしますが、握りが甘くややオープン気味で、見た目ほど威力はありません。
これに対し、バルガスは手数で応戦します。コンスタントにパンチを放ち、ややローブロー気味のボディブローでペースをつかみます。
回を追うごとに手数が増えていくスタイルは(国籍はアメリカですが)典型的なメキシカンボクサーですね。
ただ、残念なのはパンチの威力です。もう少しパワーがあれば、ブローナーを苦しめたでしょう。
バルガスが終盤失速
中盤はブローナーにもエンジンがかかり、一進一退の攻防で、ペースの奪い合いとなります。
そして、9ラウンドの終盤、ブローナーが珍しく連打でバルガスを窮地に陥れます。
その後は、バルガスがやや失速し、手数が減りブローナーに押され気味になります。
ただ、ブローナーも追撃の手数が少なく、退屈なラウンドを消化して、12ラウンドが終わりました。
お互い勝利を確信していたようですが、結果は1-0(115-113,114-114,114-114)のドロー。
こんな試合、なぜチンタラと12ラウンドもやるのか不思議です。8回戦ぐらいの方が、もう少しまともな試合になったと思いますよ。
まあ、ブローナーは最近、体重オーバーをやらかすことがなくなり、少し心を入れ替えた感じなのが、唯一の救いですね。
とにかく、この引き分けで、どちらも生き残った感じですね。残念です。