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ジャーマル・チャーロ(アメリカ)VSウーゴ・センティノ(アメリカ)
WBC世界ミドル級暫定王座決定戦(2018年4月21日)
(出典:WOWOW)
チャーロは、26戦全勝20KO、27歳。WBC1位。
昨年2月に3度防衛していたIBF世界S・ウェルター級タイトルを返上し、ミドル級に転向しています。
そして、1位のヘイランドにTKOで勝ち、ミドル級デビューを果たしています。
チャーロ兄の前戦 ↓
ジャーマル・チャーロ、けが人相手に不本意なミドル級デビュー VSセバスチャン・ヘイランド
センティノは、28戦26勝14KO1敗1分け1NC、27歳。WBC4位。
イマヌエル・アリームを3RにKOして、決定戦の権利を獲得しています。
この試合は本来は、ゴロフキンへの挑戦者決定戦だったようですが、ゴロフキンがサウル・カネロ・アルバレスと対戦するため、暫定王座決定戦となったようです。
このWBCの対応も不可解ですね。地味なカネロのどこに魅力があるのか、理解で来ません。
私は、カネロとの退屈な再戦より、この2人の勝者とやる方が新鮮味があって面白いと思います。
一般的に、再戦のそのほとんどが、凡戦になる確率が高いですからね。カネロがまたロープを背負って戦うなら、間違いなく凡戦です。
大きな声では言えませんが、「WOWOWさん、ネームバリューより魅力ある試合の放送をお願いします!」
この試合が、あの世界ボクシング界の問題児、エイドリアン・ブローナーの前座であることが許せません。
ブローナーはカネロの100倍嫌いなボクサー。史上最低のボクサーです。
前に出るだけでプレッシャーをかけるチャーロ
センティノは意外とスタイリッシュなボクシングで、チャーロのプレッシャーを捌いていました。
しかし、ほぼ前に出るだけでほとんどパンチを出さないチャーロに、センティノは徐々に追い詰められていきます。チャーロの時折放つパンチは、結構しっかりしたディフェンスでかわしていましたが、それでも、チャーロのプレッシャーに少しずつ押され気味になっていきます。
本来ならほとんどパンチを打っていないチャーロより、効果がないにしても、ジャブでスタイリッシュなボクシングをしていたセンティノ方が手数が多かったように思いますが、恐らくこの回はチャーロの10-9でしょうね。
それほど、見た目はチャーロが押していました。
一瞬で決まる
2ラウンドに入ると、早くもチャーロはプレッシャーを強めます。
もうセンティノの力量を見切ったように、強引に前に出てパンチを放ちます。
そして、そのあとは、もう一瞬の出来事でした。
わかったのは、右の打ち下ろしのパンチと、左のフック?でしたね。
この連打でセンティノは、意識を失ったように崩れ落ちました。
わずか50秒。
まずは右の打ち下ろしのパンチが、センティノの顎を打ち抜いています。
(皮切りはチャーロの右の打ち下ろしのパンチ)
これは効きましたね。
そこから、もう一度右の打ち下ろしがテンプルをとらえます。
さらに左をうまくたたんでアッパーぎみにテンプルをとらえ、とどめの左フックでセンティノの意識が飛んだ感じで、崩れ落ちました。
(うまく左を折りたたんで添付とにヒット、このあたりはホントに上手いですね)
さらに、止めの左フックをテンプルに畳み込むと、センティノは意識が飛んだように崩れ落ちてダウン。
(止めの左フックがまたもテンプルととらえ、センティノは崩れ落ちるようにダウン)
センティノは、もちろん、レフリーのテンカウントに応えられずに、KO負け。
チャーロの圧勝でした。このパワーはゴロフキンも脅威でしょ。私はチャーロに軍配を上げます。
ただ、カネロが「ロープを背負うボクシング」をすると、厄介ですね。
早い話、「わしボク」はカネロが嫌いです。本日の結論でした。あ~エイドリアンは問題外です。