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ライアン・マーティン(アメリカ) TKO ブライアント・クルス(アメリカ)
WBC米大陸ライト級タイトルマッチ(2017年3月19日)
(出典:WOWOW)
ライト級で長身といえば、まず思いつくのがIBF王者のロバート・イースターですね。
ライアン・マーティンは身長180㎝の24歳。
17戦全勝10KOのホープです。
対するブライアン・クルスも18戦17勝8KO1敗と好成績を残しています。
ホープ対決と言えるでしょうね。
しかし、この二人、リング上で対峙すると、確実に1階級は違うように見えます。
(身長差10㎝)
力の差が歴然
マーティンは身長を生かしたスタイリッシュなボクシングをします。
左ジャブは長くて速い。この左の使い方はうまいですね。
しかも、前に出てプレッシャーをかけます。接近するとコンパクトにパンチをヒットし、相手のカウンターをシャットアウトしています。
4ラウンドからはもう一方的で、同じホープでもその実力差は歴然としています。
クルスは全くなすすべなしです。
5回に入ると、マーティンは強いパンチを連打で浴びせます。
ストップかな?と思う場面が何度もありましたが、マーティンのパンチに今一つ威力がありません。
当て勘は抜群にいいのですが、残念ながら左右ともナックルがきちっと当たっていません。握りが甘いような気がします。
しかし、8ラウンドにマーティンが連打で畳みかけると、さすがにこの一方的な展開にレフリーが割って入りました。
(これだけ一方的になれば、もっと早く止めても良かったと思います)
ホープ対決を圧勝したマーティンは、そろそろWBCの15位に顔を出してくるかもしれませんね。
テクニックは一級品ですが、パンチ力に不満が残ります。
しかし、この身長はライト級では大きな武器ですね。