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ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VSダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
WBAスーパー・WBO世界ミドル級タイトルマッチ(2017年3月19日)
(出典:WOWOW)
この世界戦には当初、IBFのタイトルもかかっていたのですが、ジェイコブスが当日計量に現れなかったということで、IBFのタイトル戦として承認されませんでした。
IBFだけが当日計量を義務付けており、たしかリミットを10ポンド以上オーバーしてはいけないことになっていたと、思います。
ちなみに私はこのルールに賛成です。
ゴロフキンは36戦全勝33KO、34歳。
ジェイコブスは33戦32勝29KO1敗、30歳。
ゴロフキンは私の目から見ると、最近、危うい試合が続いているように思えます。
ゴロフキンは18連続KO防衛という記録がかかってるようでが、私はこういう記録にはあまり興味はありません。
やっぱり大事なのは試合内容です。
一方のジェイコブスは、ピーター・クイリンにTKOして一躍その評価を上げました。
この試合はいずれにしてもKO決着ですね。すごい試合になると思いますよ。
試合経過)
1R)
まだロマゴンの敗戦のショックが尾を引いています。
さあ、気持ちを切り替えて試合を楽しみましょう。
流れはジェイコブスですね。
しかし、リング上のゴロフキンの表情には余裕が感じられます。
ジェイコブスの方が少し硬いか?
ゴロフキンがプレッシャーをかけます。お互いに左ジャブの差し合いです。
まだ様子を見ています。
お互いに怖いパンチを1発ずつ空振りしました。
2R)
ゴロフキンが前にでてプレッシャーをかけます。ジェイコブスはスイッチしました。
お互いに手数が少ないですが、ジェイコブスの左ジャブに解説者はポイントを与えました。
3R)
ゴロフキンが前にでてプレッシャーをかけます。ジャブも出だします。
しかし、まだだまお互いが警戒していますね。ジェイコブスの左がヒットしました。
4R)
ごろふきんがジャブを打って前に出ます。
そして、サウスポーにスイッチしたジェイコブスに、ゴロフキンが一気右ストレートを叩き込み、ジェイコブスがダウン!しました。
(右ストレートのダブル)
立ってきたジェイコブスを、ゴロフキンが左ジャブで追いつめます。
5R)
少しずつゴロフキンのペースに。
プレッシャーをかけるゴロフキンに対し、ジェイコブスはサウスポーで対抗します。
やはりゴロフキンはサウスポーで距離を取られると、やりにくそうです。
6R)
ゴロフキンが前に、ジェイコブスはサウスポーで距離を取ります。
ジェイコブスも時折いいパンチをヒットします。
パンチのスピードはジェイコブスの方がありそうです。
ゴロフキンは少し攻めあぐねています。
7R)
ジェイコブスは下がりながらもパンチを放ち、ゴロフキンの接近を許しません。
ゴロフキンの手数が減りました。サウスポーのジェイコブスに少し手を焼いているように見えます。
8R)
ゴロフキンが強引に攻め立てますが、ジェイコブスがそれをうまくさばきます。
なんだか、判定決着の予感がします。お互いにクリーンヒットが少ないですね。
9R)
ゴロフキンがまたプレッシャーを強めます。しかしパンチがあまり出ません。
ゴロフキンの右アッパーがヒット。これはジェイコブス、かなり効いたようです。
(必殺のアッパーがさく裂しましたが、ジェイコブスは体が柔らかい)
しかし、ジェイコブスはなんとか切り抜けました。
10R)
ジェイコブスは下がらず必死に応戦します。
ゴロフキンもなかなか攻め切れませんね。ジェイコブスもしぶといです。
まだまだパンチ力もあるようで、ゴロフキンも強引にいけません。
11R)
お互い疲れてきたようです。この回はジェイコブスが反撃します。
ジェイコブスはなかなかテクニックがありますね。ゴロフキンが結構被弾しています。
12R)
このままではジェイコブスは勝てません。
ゴロフキンが積極的に攻めます。しかし、ジェイコブスのパンチもヒットします。
ゴロフキンもさすがに疲れたようです。
ゴロフキン、ついに判定決着です。KOできませんでした。
お互いパンチを警戒しすぎて、スリリングではありましたが、パンチの交錯する場面が少なかったように思います。もう少し打ち合ってほしかったですね。
さて、解説陣は微妙な判定と読んでいるようですが、私はゴロフキンだと思っています。
115-112
115-112
114-113
3-0でゴロフキンが防衛に成功しました。
ジェイコブスは予想以上にスキルの高さを見せました。
ゴロフキンは4ラウンドに、ジェイコブスがサウスポーにスイッチした瞬間の隙をついてダウンを奪いましたが、その後はそのサウスポースタイルに最後まで手を焼きました。
この二人はリマッリの方が面白い試合をするような気がします。
とりあえず、これでWBAの正規王座が空位になりました。
ここは村田諒太の出番でしょう!