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ドミトリー・ビボル(ロシア)VSアイザック・チレンバ(マラウィ)
WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ(2018年8月4日)
(出典:WOWOW)
ビボルは、13戦全勝11KO、27歳。現在5連続KO勝利中です。
「わしボク」PFPでは5位にランキングする、期待のライトヘビー級のハードヒッターボクサーです。
チレンバは、32戦25勝10KO5敗2分け、31歳。
現在はWBA12位ですが、ライトヘビー級のトップクラスにとっては、難敵としてトップクラス者を苦しめており、手強い”門番”と言われるようになっているようです。
チレンバを指標とするなら、ライトヘビー級では、チレンバを棄権に追いやったアレクサンドル・クボジークが「NO.1」ということになりますね。
コバレフが倒せなかったアイザック・チレンバをTKO VSオレクサンダー・グボジーク
さて、「わしボク」一押しのビボルが、クボジークを超えられるのでしょうか。
ビボルが初回から攻勢をかけるが
初回からビボルが積極的に仕掛けますが、歴戦の雄、チレンバは守勢に回りながらも、ボディワークでクリーンヒットを回避します。
序盤はビボルがワンツーストレートで攻勢をかけますが、チレンバの巧みなディフェンスでビボルの強打がピンポイントでヒットしません。
3ラウンドあたりから、ビボルの手数が減り、明らかに攻めあぐねている感じです。
ビボルが攻めあぐねる
中盤はチレンバのやや変則なスタイルにビボルが攻めあぐね、思い切った攻勢が見られなくなってきます。
それでも、ペースはビボルがキープ。チレンバはビボルのビッグショットを捌くのに精いっぱいです。
ビボルの攻勢は、完全に止まりましたが、ペースは渡しません。
後半はチレンバが前に
8ラウンドあたりから、チレンバが前に出て、積極的にパンチを放ちます。
ビボルはこれに応戦せず、フットワークを使い、チレンバの攻勢を捌き、安全運転に切り替えます。チレンバのパンチを外し、出入りの速さでワンツーを放ち、ペースを譲ることはありません。
後は安全運転
チレンバは、右のカウンタ―を狙いますが、ビボルはこれに乗らず、安全運転。
最後まで盛り上がりのない凡戦で、ビボルが危なげなく最終ラウンドまで流し運転。
確実に勝つということでは、さすが、と言うしかないですが、「わしボク」としてはがっかりですね。
ちなみに判定は3-0(120-108、12-108、116-112)。
相手が悪かったといば、それまでですが、もっと思い切った攻撃が見たかったですね。
北欧系ボクサーの「確実に勝つ」ボクシングに、最近失望しています。
彼らは所詮、アマチュアボクシングから脱却していないような気がします。
ビッグファイトほど地味になる傾向がありますよ。