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デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)VSアルツール・アカボフ(ロシア)
WBO世界ミドル級タイトルマッチ(2019年1月19日)
アンドレイドは、26戦全勝16KO、30歳。
2018年10月、ウォルター・カウトンドクワとの王座決定戦に判定勝ちしてタイトルを獲得。これが初防衛戦です。
アカボフは、21戦19勝8KO2敗、33歳。WBO8位。
2016年にビリー・ジョー・サンダースに挑戦し、判定で敗れています。
試合経過)
さあ、いよいよメインの試合が始まります。
サウスポー同士の対決です。アンドレイドは、腰を落として、速い右ジャブをついて、アカボフの接近を許しません。打ち下ろしの左ストレートも威力がありそうですね。
アンドレイドのボディブローが、徐々にアカボフの戦力を削っていきます。アカボフは、アンドレイドの左に阻まれ、距離を詰めることが出来ません。
「わしボク」の勝手な印象では、アンドレイドは中盤あたりで左を痛めたような気がします。右は多彩でアカボフにつけ入るすきを与えませんが、左はシャープさを欠き、ナックルをきっちり当てていないように見えます。
しかし、アンドレイドの右は多彩で、ボディも効いてきたアカボフは腰が引け、手数も回を追うごとに減ってきます。
後半は、アンドレイドが多彩な右でアカボフを完全にコントロールし、ほぼ一方的な展開になってきます。しかし、アンドレイドの左は、専らボディブローに使われ、顔面へのストレートもやや外からで、ナックルが返っていません。
そして、最終ラウンド。下がるばっかりで全く手が出なくなってきたアカボフに、アンドレイドが右ジャブを連打したところで、レフリーが試合をストップしました。
左手を痛めたかどうかはわかりませんが、これほど戦力に差があれば、中盤辺りできれいに倒してほしかったですね。