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ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)VSシーサケット・ソールンビサイ(タイ)
WBC世界Sフライ級タイトルマッチ(2017年3月19日)
(出典:WOWOW)
ローマン・ゴンザレスは40戦40勝38KO、29歳。
シーサケットは46戦41勝38KO4敗1分け、30歳。
ゴンザレスは前回、クアドラスに大苦戦し、辛勝でタイトルを獲得しました。
やはりSフライ級ではフィジカル面で、かなりきついような気がします。身長はお互い160㎝ですが、体幹は確実にシーサケットの方が上でしょう。
シーサケットはクアドラスに負傷判定で敗れていますが、あの負傷がなければ勝っていたとう意見も聞かれます。
1発のパンチでは、むしろシーサケットの方が上かもしれません。
ゴンザレスにとっては最も危険な相手と言えるでしょう。
初黒星の予感がします。
試合経過)
両選手が入場するところです。さあ、いよいよ試合が始まります。
1R)
シーサケットはサウスポースタイル。
サウスポーの左は強そうです。ロマゴンはまだ様子見です。
お互いにパンチを交錯し、シーサケットの右ボディでロマゴンがバランスを崩し、ダウン!
(パワーの差で倒されたようなダウンです。)
(シーサケットのパンチがボディにヒットしていますが、ロマゴンがバランスを崩して倒れた感じです。それにしても、ロマゴンの初めてのダウンシーンです)
2R)
シーサケットがプレッシャーをかけます。
ロマゴンはまだリズムが取り戻せません。ロマゴンが押されています。
3R)
シーサケットが先手を取ります。ロマゴンのパンチもヒットしますが、いつもの威力がありません。
カットしたロマゴンが勝負に出ました。やっとロマゴンが前に出ます。
うまさではロマゴンですが、パワーはシーサケットの方が上ですね。
4R)
ロマゴンが前に出ます。少しリズムが良くなってきました。
クリーンヒットではロマゴン。
しかし、シーサケットも押し返してきます。パワーがありますね。
終盤のロマゴンの連打は良かったですね。
5R)
ロマゴンはかなり無理をして打ち合っています。後半のスタミナが不安です。
それにしても、シーサケットは手数が多い。
終盤、ロマゴンが連打でシーサケットをロープに詰めます。
6R)
またもバッティング!
ようやくロマゴンがペースをつかんできたようです。右はよくヒットします。
しかし、シーサケットも応戦します。
シーサケットはボディが効いたようです。少し動きが悪くなってきました。
(このボディブローは効果的だったと思います)
そして、またバッティング!ついにシーサケットが減点されました。でも、ロマゴンの出血もひどくなってきました。
(初回のダウンに続きこの流血もロマゴンには不運でしたね)
7R)
ロマゴンもパンチを被弾するようになりました。
ロマゴンの勢いが少し止まった感じです。シーサケットが盛り返します。
この回は完全にシーサケットのラウンドです。ロマゴンは失速。
8R)
またロマゴンの的中率が戻ってきました。シーサケットはプレッシャーをかけますが、的中率は落ちてきました。
シーサケットは前のラウンドで少し力を使い過ぎたようです。疲れてきた感じですが、ロマゴンも相当スタミナを使っていますよ。
9R)
とにかく消耗戦です。
シーサケットがまた攻めてきます。まだまだ、力を残していますよ。
ロマゴンが完全にペースを握っているような感じではありません。
10R)
どうもロマゴンのパンチがあまり効かないようです。クリーンヒットしてもシーサケットにあまりダメージを与えている感じはありません。
クリーンヒットではロマゴンですが、シーサケットの顔にはまだ余裕が感じられます。
11R)
ロマゴンは距離を取ります。シーサケットも思ったほど来ません。
ポイントで勝ってるつもりなのでしょうか。シーサケットも距離を取ります。
12R)
この回は大事です。
微妙な採点でしょうね。
ロマゴンも疲れていますね。後半、ロマゴンが連打します。しかし、倒し切れません。
シーサケットは逃げに回っています。やはり、ポイントでリードしているつもりでしょうね。
終盤も、ロマゴンは最後の力を振り絞って連打しました。ものすごいスタミナです。
そして、大苦戦でしたね。
さて、判定は?
113-113
114-112
114-112
で、えっ、シーサケットの判定勝ちです。そんなバカな!
初回のダウンは痛かったですが、でもこの判定はないでしょう。
ローマン・ゴンザレス、ついに負けました。予感が的中しました。