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エイドリアン・ブローナー(アメリカ)VSアドリアン・グラナドス(アメリカ)
ウェルター級10回戦(2017年2月18日)
(出典:WOWOW)
この試合、当初は142ポンドのキャッチウエイトで行われる予定だったそうですが、1か月前にブローナー側から「体重が落ちないので、ウェルター級リミット(147P)に変更してほしい」と打診し、グラナドス陣営が了承したという、とんでもない経緯があったようです。
まあ、しかしこのぐらいのことは、ブローナーにとっては何でもないことかもしれません。
ブローナーはご存知の通り、体重超過の常習犯ですからね。
彼が最高のパフォーマンスを見せていたのは、Sフェザー級時代ですね。そして階級を上げるに従い、どんどんつまらないボクサーに成り下がっていきました。
そして、度重なる体重超過。もうボクサー失格ですね。
私はボクサーの私生活には基本的に興味がありませんが、こいつはちょっとひどすぎます。ボクサーである前に人間失格ですよ。永久追放されないのが不思議です。
ブローナーは35戦32勝24KO2敗1NC、まだ27歳です。
グラナドスは24戦18勝11KO4敗2分け、同じく27歳です。
平凡な戦績ながら、無敗のアミール・イマムにTKO勝ちして、WBAのSライト級4位にランクしています。
しかし、この試合、イマムが自滅した感じで、決してグラナドスが強いとは思えませんでした。
前半はグラナドスも頑張った
ブローナーの身体能力はウェルター級でも健在で、パンチのスピードではグラナドスを圧倒していました。
しかし、グラナドスも積極的なボクシングと手数でこれに対抗します。
前半はブローナーもこのグラナドスのしつこいボクシングを持て余し、手数が少なく、なかなかクリーンヒットを奪えません。
浜田さんがブローナーを評して、「自信満々なのはいいんでが、ちょっと自信過剰でしょうね」とまさに的を射たコメントをしていました。さすが、浜田さんですね。
後半は実力差が明確に
前半、頑張ったグラナドスですが、後半から徐々に失速。
さすがに負けるわけにはいかないブローナーは、逆に後半から少し真面目にボクシングをし出します。
下がってさばいていたぐーたらボクシングから一転し、前に出てもみ合う展開になり、さらに左右フックをヒットさせ、グラナドスは明らかに動きが悪くなってきました。
ここで倒して勝てば、少しは汚名を返上できたのでしょうが、今のブローナーには倒すだけのパンチ力はありません。
2-1(97-93、97-93、94-96)のスプリットデシジョンでした。
グラナドスの勝ちとしたジャッジの気持ちはわかりますけど、ブローナーが3~4ポイントは勝っていたでしょう。いずれにしてもつまらない凡戦でした。
最近、人気に胡坐をかいている選手が多くなりましたね。
悪童ブローナー!早く引退してください。