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レオ・サンタ・クルス(メキシコ)VSアブネス・マレス(メキシコ)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2018年6月9日)
(出典:WOWOW)
サンタクルスは、36戦34勝19KO1敗、29歳。WBAフェザー級スーパーチャンピオン。
マレスは、34戦31勝15KO2敗1分け、WBAフェザー級正規チャンピオン。
このメキシカン2人は3年前(2015年8月)に一度対戦しています。この時は2-0の判定で、サンタクルスが勝っています。
観客は暑いが「わしボク」は寒い試合 ↓
長谷川穂積なら勝てる! レオ・サンタクルスVSアブネル・マレス
「再戦は必ず凡戦になる」という古いことわざがありますが(ありませんよ)まさにその通りの試合内容でした。
まあ、第1戦目も、お互いの気持ちだけが空回りした凡戦でしたけどね。
私には、レオ・サンタ・クルスのどこに魅力があるのか、全く分かりません。
しかし、この2人の再戦には、1万2000人の観衆が集まったそうです。
「わしボク」予想は、この試合、やる前から絶対「判定」だと思っていました。どちらも相手を倒すパンチ力はありませんし、お互い手数は多いものの、ほとんど手打ちで、始めから倒す気なんて更々ないからです。
それにしても、サンタクルスはリスクのない相手をうまいこと探してきますね。
ちなみに、マレスの記事を書く度に言ってますが、マレスのベストファイトは、絶対に勝てるはずのジョニゴンに1ラウンドKO負けした試合です。これはホントにスカッとしました。もう5年も前のことです。
ご察しの通り、私はアブネル・マレスが嫌いです。
予想通りの試合展開
やる前からわかっていましたが、まさのその予想通りの展開になりました。前回の試合の録画を再生している疑いたくなります。
マレスは相変わらず出入りの忙しいボクシングで、手数は多いものの、ほとんどナックルの握りの甘い「ネコパンチ」で、とても相手にダメージを与える威力はありません。
そして、その回転の速いマレスにつられ、サンタクルスも打ち急ぎが目立ち、しっかり打ち抜くパンチはほとんどありません。
お互い激しい打ち合いをしているように見えますが、ダメージを与えるようなクリーンヒットは全くなく、ただ手を前に出しているだけです。
いいように表現すれば、一進一退の攻防が12ラウンド続いたわけですが、どのラウンドも10-10をつけたくなるほど、全くスリリングな場面がありません。
同じような展開が最後まで続き、最終ラウンドのゴングが鳴った時、「やっと終わったか」と思うほど退屈な試合でしたね。
それでもまあ、中盤にワンツー攻撃で距離を支配したサンタクルスが、わずかに優勢に見えました。
マレスはホントに当て勘が悪ですね。クリーンヒットがほとんどなかったと思います。
世界チャンピオンが6人もいるフェザー級
公式ジャッジは3-0(117-111、116-112、115-113)でサンタクルスを支持しました。
これで、サンタクルスがWBAスーパーのタイトルをキープし、マレスが正規王座から陥落。空位の正規王座は、暫定王者のヘスス・マヌエル・ロハスが昇格し、空位になった?暫定王者は7月に王座決定戦で、ジャック・テポラが獲得しています。
パッキャオの後継者がアンダーカードでTKO勝ち。でもフェザー級は世界チャンピオンがいっぱい。ジャック・テポラVSエディバルト・オルテガ
出来ればマレスにはもう、引退してほしいですね。少なくとも3度目の対戦は絶対にやめてください、お願いです。
サンタクルスは、次はWBC王者のゲイリー・ラッセルとの対戦を希望しています。
ラッセルも危険のない相手ですね~。
スピードはマレスよりあると思いますが、パンチは軽いので、サンタクルスがパワー勝負に持ち込めば勝てるでしょう。
ラッセルのスピードに対抗しよとすると、苦労するかもしれません。
いずれにしても、きわどい判定勝負になるでしょうね。
この対戦が実現すれば、世界王者が5人に減ります。