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IBF世界ヘビー級タイトルマッチ(2024年9月22日)
ダニエル・デュボア(イギリス)VSアンソニー・ジョシュア(イギリス)
両選手のプロフィール
ダニエル・デュボア(イギリス)IBF世界ヘビー級王者
23戦21勝20KO2敗、27歳 オーソドックス
身長 196cm リーチ 198cm
KO率87%を誇るハードパンチャーです。2020年11月にジョー・ジョイスと対戦し、10RKO負けで初黒星を喫しました。2022年6月にトレバー・ブライアンにKO勝ちしてWBA王座を獲得しました。しかし、2023年8月に統一王者のオレクサンドル・ウシクに9RKO負けして王座陥落。2024年6月にフィリップ・フルコビッチにTKO勝ちしてIBF王座を獲得しました。
アンソニー・ジョシュア(イギリス)IBF3位・WBO1位
31戦28勝25KO3敗、34歳 オーソドックス
身長 198cm リーチ 208cm
2013年にプロに転向し、2016年にIBF王者のチャールズ・マーティンにKO勝ちしてタイトルを獲得しました。2メートルの恵まれた体格で、ミドル級のようなボクシングをするので、間違いなくヘビー級最強になると思いましたね。しかし、2017年にウラジミール・クリチコと対戦した時に試合には勝ったものの、意外なもろさを見せました。それが現実になったのが、2019年6月のアンディ・ルイス戦でした。両選手の体型を見て、ジョシュアの楽勝と誰もが思ったでしょうが、なんと4度のダウンを奪われTKO負けでタイトルを失いました。再戦では、打ち合いを避け無難に判定でタイトルを取り戻しましたが、評価を大きく落としましたね。さらにウシクにタイトルを奪われ、再選も判定負け。2023年8月、ロバート・ヘレ二ウスを7ラウンドに右ストレート1発で沈め、その後2連続KO勝利で復活の兆しを見せています。
試合展開
デュボアが初回からジャブで圧倒し、ラウンド終了間際に右オーバーハンドでダウンを奪いました。ジョシュアは何とかこの回はゴングに救われました。
2ラウンドはジョシュアも何とかしのぎましたが、3ラウンドに2度のダウンを喫し、絶体絶命のピンチに陥ります。4ラウンドにスリップ気味のダウンを喫したジョシュアですが、レフリーが試合を止めず、ジョシュアはデュボアのパンチを浴び続けます。
4ラウンドはジョシュアが驚異的な粘りを見せ、さすがにデュボアも攻め疲れ、肩で息をしています。
そして、5ラウンドにジョシュアが最後の力を振り絞り、勝負に出ますが、デュボアはこれを冷静に受け流し、右カウンターを決めると、ジョシュアは前のめりに倒れ、テンカウントを聞きました。
5ラウンド59秒、デュボアがKOで王座を防衛しました。
ジョシュアが完全にKOされたのは初めてですね。前半をもっと慎重に対処していれば展開も変わっていたかもしれませんが、デュボアの積極的な攻勢に圧倒されて、何もできませんでした。