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テオフィモ・ロペス(アメリカ)VSエディス・タトリ(フィンランド)


NABF北米ライト級タイトルマッチ(2019年4月21日)
ロペスは、12戦全勝9KO、21歳。WBC4位、WBA4位、IBF7位、WBO5位。
ワシル・ロマチェンコVSテオフィモ・ロペス、見たいですね。
タトリは、33戦31勝10KO2敗、31歳。WBC9位、IBF11位、WBO4位。
2014年にWBAライト級王者のリカルド・アブリルに挑戦し、判定負けを喫しています。
ステップインのスピードが違う
身長はそれほど変わらないのですが、タトリの方が高く見えます。速いステップインでパンチを放つロペスに対して、堅いガードでロペスのパンチをカバーします。
ステップインの速さでは、アンダーカードで登場したクリストファー・ディアスよりかなり速いですね。
速いパンチで先に仕掛けるロペスですが、タトリのガードが堅く、なかなかクリーンヒットを奪えません。しかし、構わずロペスはプレッシャーをかけて、パンチを打ちこみます。ロペスの動きは素早いですね。タトリは下がりながら、カウンターを狙っていますが、ロペスの踏み込みが速く、思うようにパンチを合わせることが出来ません。
ボディブローが効果的にヒット
固いガードのタトリにやや攻めあぐねている感じですが、時折打つボディブローは結構効果的です。
しかし、4ラウンドあたりから、ロペスはタトリのパンチを見切った感じがします。ロペスはプレッシャーを強め、上下に打ち分け、少しずつタトリの急所にヒットするようになってきました。ロペスのパンチはスピードがあってしかもパワフルですね。早くもタトリは防戦一方に追いやられます。
4ラウンドにかなり強引にパンチを放ったせいか、5ラウンドに入ると、ロペスは少し攻撃に手を緩めます。このラウンドはスタミナを温存して、6ラウンドに勝負をかけるのかな、と思っていたら、残り1分40秒辺りで、ロペスの右ストレートがタトリの左脇腹あたりにヒットし、タトリがあっさりダウンします。


立ってくると思いましたが、膝をついたままカウントアウトされました。前の回からのボディ攻撃がかなり効いていたのでしょうね。見た目以上に強烈なボディブローだったようです。
ステップが速く、パンチも速い。しかもパンチ力もけた違いです。ややディフェンスが雑なところはありますが、目はいいですね。油断して不用意なパンチをもらわなければ、間違いなく世界チャンピオンになると思いますよ。