目次
アンドレ・ウォード(アメリカ)VSセルゲイ・コバレフ(ロシア)
WBAスーパー・IBF・WBO世界タイトルマッチ
(出典:WOWOW)
ウォードVSコバレフのダイレクトリマッチです。
ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)VSモイセス・フローレス(メキシコ)
WBAスーパー世界Sバンタム級タイトルマッチ
WOWOWオンデマンドで11時から生中継されました。
明日(6月19日)のエキサイトマッチで放送されますので、「結果を知りたくない」
という方は読まないでくださいね。
アンドレ・ウォード(アメリカ)VSセルゲイ・コバレフ(ロシア)
序盤はウォードが大きく距離をとって、コバレフのパンチを警戒していました。
(かなり距離を取ってコバレフにジャブを打たせない)
コバレフはいつものようにプレッシャーをかけて、ウォードを追いかけます。
しかし、ウォードの距離が遠すぎて、コバレフのジャブが少ないように思います。
ウォードの左ジャブに、コバレフが右のカウンターを合わせてきますので、ウォードもなかなか左ジャブを出せません。
4ラウンドあたりから、コバレフのスピードが少し鈍り、ウォードの左ジャブが決まるようになってきました。
対するコバレフは得意の右ストレートが当たらず、前回よりもパンチのヒット数が格段に少ないようです。
(4ラウンドあたりから、ウォードの巧妙なローブローが目立つ)
6ラウンドに入ると、もうスピードの差が歴然としてきました。
パンチの速さで、ウォードが完全にペースを握ったように見えました。
(ウォードの最大の勝因はこの再三にわたるローブロー)
そして、9ラウンド。コバレフの動きがかなり悪いような感じですよ。どうやらボディが効いてきたようですね。
(ウォードのローブローで腰を折るコバレフ。これは効いた)
ベルトラインのウォードのボディブローは微妙な位置ですが、これが効いたのは間違いないです。そこからのウォードの畳みかけは見事でした。
顔面へのパンチもヒットし、コバレフは完全にピンチです。こんな苦しそうなコバレフを見るのは初めてです。
(ウォードのこの日のベストショット。この右フックは効きました)
(初めて効いた顔面へのパンチでぐらつくコバレフ)
そして追い打ちのまたもやローブロー。これが一番効いたかもしれませんね。
(このローブローでコバレフは完全に失速)
止めは、ロープに詰めてのボディブロー。これもやや低いような気がしましたが、コバレフが腰を追って前かがみの体勢になったところで、レフリーがストップしました。
(死角になって良く見えませんでしたが、これも低いような気がします)
(こうなったらレフリーも止めるしかありません)
ウォードがまさかのTKOで、防衛に成功しました。ウォードの作戦勝ちですね。ウォードの巧妙なローブローは要注意です。
ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)VSモイセス・フローレス(メキシコ)
(出典:WOWOW)
リゴンドーはWBAのスーパーチャンピオン、フローレスは暫定チャンピオンです。
リング上で対峙する両者は、まるで2階級ぐらい違う感じがします。身長差が10㎝以上あります。
(フローレスが優っていたのは体の大きさだけ)
しかし、踏み込みのスピードが速いリゴンドーには、全くこの距離の差は苦になりません。
1ラウンドから早くもスピードの差を見せ付け、リゴンドーがペースを握りつつありました。
終了間際に、リゴンドーがフローレスの頭を押さえつけてパンチを放ち、レフリーが注意のために割って入ろうとしたところでゴングが鳴りましたが、リゴンドーがさらにパンチを放ち、それがフローレスの顎をとらえ、ダウン。
(リゴンドーの反則攻撃)
(レフリーが止めに入ったところにリゴンドーの左フックがヒット)
(レフリーがリゴンドーに注意を与えている間にフローレスは大の字になんてダウン)
完全にゴングが鳴った後のパンチでしたが、フローレスは大の字にダウンしたまま、立ち上がれません。
かなり長い時間協議されましたが、結局、リゴンドーのKO勝ちとなりました。
両者の力の差は歴然としていましたが、なんとも後味の悪い結末でした。
リゴンドーらいし、と言えばリゴンドーらしい勝ち方ですね。
次は是非、WBCのレイ・バルガスと対戦してほしいと思います。