ワシル・ロマチェンコにとって最も危険な男がライト級にやってくる。 ジャーボンテイ・デービスがS・フェザー級最後の試合も圧勝

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目次

ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)VSリカルド・ヌネス(パナマ)

(出典:WOWOW)

WBA世界S・フェザー級タイトルマッチ(2019年7月27日)

デービスは、21戦全勝20KO、24歳のサウスポー。WBA世界S・フェザー級王者。

95%のKO率を誇る、メイウェザーの秘蔵っ子です。

ヌネスは、23戦21勝19KO2敗、25歳。WBA2位。

現在10連勝中(9KO)で、タイトル挑戦のチャンスをつかみました。こちらも83%と高いKO率を残しています。

試合経過)

1R)ラウンド後半にはデービスが相手の間合いを見切る

長身のヌネスが左ジャブを突いて前に出ます。サウスポーのデービスも右ジャブを突いて、左の距離を図っている感じです。デービスの左ジャブは速くてよく伸びますね。

残り2分。お互いリング中央で探り合いをしています。少しずつデービスが前に出て、左ストレートをボディに放ちます。ラウンド後半には、早くもデービスはヌネスの間合いをつかんだ感じがします。ノーモーションの左がヌネスの顔面をとらえます。

2R)早くも余裕のデービス

じわじわとヌネスが左をついて前に出ます。デービスはロープに詰まりながらも、ヌネスのパンチを軽く受け流しています。そして、徐々にプレッシャーを強めながら、ヌネスとの距離を詰めます。ヌネスもパンチを返しますが、ほとんどのパンチはデービスのボディワークで空を切ります。

完全にヌネスのパンチを見切った感じで、デービスはぐいぐい前に出て、思い切ったパンチを打ち始めます。そして、1分過ぎに、ややもみ合になったところで、デービスのコンパクトな左フックがヌネスの顎をとらえます。

(もみ合いになったところで、ヌネスはちょっと気を抜いたのでしょう)
(コンパクトな左フックが顎を打ち抜いています)

ヌネスの上体が大きく揺れ、デービスがすかさず追い打ちをかけます。

デービスが、ロープに詰めて連打を浴びせます。そしてちょうど1分半、デービスの強烈な右フックがヌネスの顎をとらえ、返しの左フックでヌネスがロープに腰を落としたところで、レフリーが割って入りました。

(この右フックが効きましたね)
(そしてとどめの左フック)
(ロープに腰を落とすヌネスは一瞬、意識が飛んだように見えました)
(こいつにはかなわない、といった顔のヌネス)

2RTKO勝ちで、2度目の防衛に成功しました。

ライト級のデービスの実力

デービスは、この試合を最後に階級をライト級に上げました。WBAライト級1位にランクされています。大きな要因は減量苦でしょうが、ワシル・ロマチェンコを追いかけて上がってきたような気もします。

身長166㎝とS・フェザー級でも小柄なデービスですが、パンチのスピードは抜群ですし、また、それが予想以上に伸びてきます。ステップインの速さもその要因でしょうね。それが、小柄な体を十分カバーしています。

パンチの破壊力は抜群ですし、意外とコンパクトにナックルをしっかり返して打つので、その速さが威力を倍増しているのだと思います。

相手のパンチを見切るのも早いですね。この試合でもほとんどヌネスのパンチをまともにもらっていません。ライト級でもフィジカル面では、なんの問題もないでしょうね。

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