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ノルディン・ウーバーリ(フランス)VS井上拓真(大橋)
WBC世界バンタム級王座統一戦(2019年11月7日)
ウーバーリは、16戦全勝12KO、33歳のサウスポー。
2019年1月、ルーシー・ウォーレンとの王座決定戦に判定勝ちし、タイトルを獲得。→https://www.boxing-blog.com/entry/20190121
7月にはアーサー・ビラヌエバにTKO勝ちして、初防衛に成功しています。
拓真は、13戦全勝3KO、23歳。WBC暫定王者。
昨年12月にペッチ・CPフレッシュマートに判定勝ちして、暫定タイトルを獲得しています。→https://www.boxing-blog.com/entry/20181230-2
拓真にとっては、これが11か月ぶりの試合となり、やや不安材料ですね。
井上拓真にとっては最強の相手
井上尚弥の相手、ノニト・ドネアがついに来日しましたね。余裕の表情で、まるで観光気分という感じがしましたが、バッチリ仕上げてきたようです。しかし、「わしボク」は尚弥の圧勝がみられると思っています。
さて、ここでは、先に登場する弟の拓真の試合展開を、あれやこれやと予想してみたいと思います。ウーバーリも来日したようですね。
体幹の強さではウーバーリ
身長、リーチはほぼ同じですが、 ウーバーリは筋肉質のガッチリした体格をしています。背中の筋肉は、いかにもパンチ力がありそうな感じがしますね。
ウォーレン戦では、回を追うごとにガンガン前に出て、プレッシャーをかけてきまました。拓真は決してこのパワーに押されて、ロープに詰まらないようにしなければいけません。左右のステップで、ウーバーリをうまく捌き、打ち終わりを狙って、的確なパンチをヒットしてほしいと思います。
手数も多いウーバーリ
ウーバーリは、とにかく手数が多い選手です。ガードの上からでもガンガン打ってきます。しかもパンチ力があります。特に左は要注意です。
スピードとディフェンスでは拓真が上だと思います。しかし、クリーンヒットをもらわないことに専念し、ガードの上からでも打たせていると、見栄えの悪さで、ポイントを奪われる可能性があります。できれば先手先手でパンチを放ち、相手の打ち終わりに、クリーンヒットを決めることが出来れば申し分ないのですが。
サウスポーはそれほど影響ない?
結構お互いのパンチが交錯する距離での戦いになると思いますので、ウーバーリにそれほどサウスポーの利点はないと思います。それでも慣れるまでは、ちょっとやり難いかもしれませんね。ベッチ戦でもかなり苦労していた感じがします。しかし、11カ月のインターバルのおかげで、しっかりサウスポー対策が出来たようです。心配はないでしょう。
スタミナ勝負に持ち込めば
ウーバーリは、ウォーレン戦では終盤失速しています。中盤でウーバーリがスタミナを消耗する展開になれば、後半から徐々に拓真のペースになっていくと思います。とにかく手数を出させて、そのパンチをできるだけ空転させることです。
とはいえ
恐らく、ウーバーリのパワーに押されて、拓真がポイントを失っていく展開になるでしょうね。まさにベッチ戦と同じ展開になると予想されます。しかも、ウーバーリの方がパワーがあります。クリーンヒットでは拓真かもしれませんが、見栄えの悪いボクシングはどうしても不利です。終盤、拓真が追い上げますが、届かず…。