速報)サウル・カネロ・アルバレスが11R劇的KOでタイトル奪取 VSセルゲイ・コバレフ(DAZNで生配信)

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目次

サウル・アルバレス(メキシコ)VSセルゲイ・コバレフ(ロシア)

(出典:DAZN)

WBO世界Lヘビー級タイトルマッチ(2019年11月2日)

コバレフは、38戦34勝29KO3敗1分け、36歳。

今年の8月24日、アンソニー・ヤードに11RTKO勝ちして初防衛を果たしたばかりです。かなりダメージの残る試合でしたから、あまりにもインターバルが短いような気がしますね。

アルバレスは、55戦52勝35KO1敗2分け、29歳。

WBAミドル級スーパー王者ですが、WBOライトヘビー級1位にランクされています。カネロは一体、何を考えているのでしょうね。

「わしボク」の勝手な戦力分析

体格・パワー

まず気になるのは、体格ですね。S・ミドル級でも試合をした経験があるとはいえ、カネロはミドル級でもそれほど恵まれた体格をしているとはいえません。

         身長    リーチ

コバレフ    183㎝  184㎝

アルバレス   173㎝  179㎝

身長で10㎝、リーチで5㎝、コバレフが上回っています。左ジャブを多用するコバレフが、数字以上に距離のアドバンテージはあると思います。カネロの速いステップインでどこまでカバーするかが、ポイントですね。

もう一つの問題は、ミドル級とLヘビー級の体重差です。ミドル級は72.57キロがリミットですが、Lヘビー級は79.38キロ。その差約7キロ。がっちりした体格のカネロですが、パワーの差はかなりあるでしょうね。

パンチ力

一発の破壊力は、コバレフの方が上でしょう。しかし、ボディワークでパンチを殺すがうまいカネロが、コバレフのパンチで倒れるシーンは考えられませんね。

耐久性・スタミナ

これは圧倒的にカネロですね。最近のコバレフはスタミナを消耗すると、結構、まともにパンチをもらっています。前回の防衛戦でも、あわやKO負けのピンチがありました。しかも、わずか2か月のインターバルでどこまでそのダメージが回復しているのは、かなり疑問ですね。

展開予想

コバレフは左ジャブを多用して、自分の距離をキープするでしょう。そして、右のタイミングを計ると思います。カネロも序盤は、それほど積極的にはいかないでしょう。コバレフのスタミナが切れる後半勝負ですね。

前の試合のダメージが残るコバレフは、後半、スタミナが切れて、左ジャブでカネロの前進を止めることが出来なくなるでしょう。後は、カネロが速いステップインで勝負に出るかどうかですね。

しかし、全盛期を過ぎたコバレフに対して、今がピークのカネロ。7キロの体重差を克服し、終盤、カネロのKOシーンがみられるような気がします。

試合経過)

前日計量は、1回目で0.25ポンドオーバーしたコバレフも2回目で無事クリアし、カネロは余裕でパスしたようですね。

アンダーカードのライアン・ガルシアVSロメロ・デュノの試合が終わりました。いよいよ、メインの登場です。

カネロが前に

やはりコバレフは大きいですね。2階級の差は見た目で実感できます。そのカネロが予想通り前に出て、コバレフは左ジャブを突きながら、距離をとります。

今日のコバレフの左ジャブは、軽くカネロの前進を止めるのには、少しパワー不足な感じがします。しかし、カネロもなかなか距離を詰めることが出来ません。

徐々にコバレフが押され気味に

序盤は、コバレフがいつものように、左ジャブを突いて、カネロの前進をけん制します。しかし、徐々にカネロのプレッシャーが強くなり、クリンチに逃げる芯―が多くなります。そして、カネロのボディ攻撃で中盤は、ややカネロに押され気味になっていきます。

コバレフも応戦しますが

カネロのボディブローは結構効果的で、コバレフにダメージを与えた感じがします。コバレフの左ジャブはとまることがないのですが、カネロの前進を止めることが出来ず、クリンチに逃げるシーンが多くなります。いつものコボレフに比べると、パンチにパワーがないように思えます。

逃げ切り態勢のコバレフ

序盤からの展開は、ほぼ変わらず、カネロが前に出て、コバレフが左ジャブを突いて距離をとります。終盤は、カネロのボディブローでやや動きが悪くなったコバレフですが、何とか逃げ切り体勢に入り、少し余裕が見えてきました。

まさかの11ラウンド

ここまでの展開を見てきたほとんどの観衆は、微妙な判定に持ち込まれると思ったことでしょうね。「わしボク」も山場のないボクシングを予想していただけに、同じ思いでした。ところが、11ラウンド。

カネロがややプレッシャーを強め、ワンツーをヒットします。そして、カネロの左フックから右ボディブローで、コバレフが下がります。さらに、カネロが左フックをコバレフのテンプルにヒットすると、コバレフの身体が泳ぎ、返しの右フックでコバレフがロープにもたれかかるようにダウンします。

レフリーはすぐに試合をストップしました。衝撃のKOでした。

コバレフの調子は予想通り、今一つでしたね。それでも、11Rに劇的なシーンを見せてくれたカネロは、やはりスーパースターでした。これからどうするのでしょうか?

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