末吉大ちゃん、スエーバックを直さないと世界は遠いですよ。VS大里拳(日本S・フェザー級タイトルマッチ)

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末吉大(帝拳)VS大里拳(大鵬)

(出典:日テレG+)

日本S・フェザー級タイトルマッチ(2019年5月4日)

末吉は、20戦18勝11KO1敗1分け、28歳。WBO4位。

日本タイトルを獲ったころから、以前の勢いがなくなってきているように思います。

大里は、18戦15勝4KO2敗1分け、24歳。日本1位。

昨年2月に末吉に挑戦し、ダウンを奪いながらも、7RTKO負けでタイトル獲得に失敗しています。その後2連勝し、再挑戦に挑みます。

末吉は相変わらずスエーバック

大里は、末吉にとっては難敵ですよ。前回はダウンを奪われていますが、末吉は序盤から積極的に打って出ます。ただ、大里に比べると末吉にやや力みが感じられますね。

試合は、序盤からお互い結構いいパンチをヒットさせ、緊迫した展開が続きます。大里の長いジャブは、末吉にはかなり邪魔になっていますね。そして、回を追うごとに、大里のパンチに対して末吉が体を斜めにして、スエーバックで避ける悪い癖が出てきます。

スエヨシだけに、スエーバック、てなわけではないでしょうが、このよけ方は見映えが悪く、避けたところに追い打ちをかけられると、連打をあびる危険性がありますし、反撃も遅れます。

パンチの威力は末吉が上ですね。3ラウンド終盤に、ワンツーをヒットさせ、大里の動きが一瞬止まります。しかし、大里も5ラウンドに右ストレートをヒットさせます。前回、ダウンを奪ったパンチですね。

末吉のやや反り返ったような構えが気になる

大里の長いジャブをよけるためか、末吉は上体をやや後ろに倒して、反り返った感じで構えます。7ラウンドにはそこへ大里のワンツーがヒット。末吉も下がりながら右ストレート返します。一進一退の攻防が終盤まで続きます。

大里の左ジャブを末吉はスエーバックで避けますが、そこへ大里が右を放ってきます。クリーンヒットは許しませんが、見栄えは悪いですね。

しかし、末吉の右は終盤になっても、威力があります。9ラウンド序盤に末吉の右がヒットすると、大里が棒立ちになり、そこへ末吉が連打を畳みかけます。ただ、末吉は力んで大振りになり、パンチが空を切る雑な攻撃に大里は救われます。

大里もしぶといです。ダメージがありながらも反撃します。最終ラウンドまで、お互い譲らず互角の打ち合いを展開します。

判定は2-0(95-95、96-95、97-93)で末吉が辛くも4度目の防衛に成功しました。

世界ランクに名を連ねている末吉ですが、今日の出来では「世界」はかなり遠いですね。もっとはっきり言ってしまうと、「世界は無理」かな。

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