ボクシング観戦記(海外編)

アルツール・ベテルビエフは裏切らない。TKO勝ちで2度目の防衛 VSラディボヤ・カライジッチ

アルツール・ベテルビエフ(ロシア)VSラディボヤ・カライジッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

(出典:WOWOW)

IBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ(2019年5月4日)

ベテルビエフは、13戦全勝13KO、34歳。2度目の防衛戦。

パーフェクトレコードをキープしている唯一の世界チャンピオンです。「わしボク」一押しのハードパンチャー。

カライジッチは、25戦24勝17KO1敗、27歳。IBF13位。

身長188㎝の長身ボクサーです。唯一の1敗は2016年に、マーカス・ブラウンに判定負けしたものです。

パワーの違いを見せつける

ゴングと同時にベテルビエフが襲い掛かります。今日は初回から飛ばしていますね。しかし、カライジッチは左ジャブを突いて、冷静に距離をとります。

2ラウンドの開始直後も、ベテルビエフが果敢に攻め立てます。カライジッチはボディワークでこれを回避します。なかなか、ディフェンスはしっかりしています。ベテルビエフのパンチをうまく殺して、カウンターを狙っています。

3ラウンド中盤、接近戦で打ち合います。ベテルビエフが強引にパンチを打ちこみますが、カライジッチも負けずに応戦しています。ベテルビエフはディフェンスがやや雑ですね。ラウンド中盤、ベテルビエフの右がカウンター気味にヒットし、カライジッチの顔が上がります。すかさずベテルにエフが連打。カライジッチのパンチも当たっていますが、パワーが違います。そして、さらに強引な右の打ち下ろしを叩き込むと、カライジッチはたまらずロープにもたれて座り込むような格好になり、レフリーはダウンをとります。

(打ち下ろしの右)
(ロープがなければダウンという裁定)

カウント8で試合再開。残りまだ50秒あります。襲い掛かるベテルビエフに対し、クリンチとボディワークで何とかしのぎましたが、ゴング間際にベテルビエフの右打ち下ろしがテンプルにヒットし、カライジッチが大きく体勢を崩します。

ベテルビエフのディフェンスが雑

ベテルビエフがロープに詰めて強引にパンチを打ちこみますが、カライジッチのカウンターがベテルビエフの顎をとらえます。ベテルビエフは、攻め込むときにガードが雑になりますね。しかし、パワーの違いが歴然としていますから、ベテルビエフはお構いなしにパンチを打ちこみます。

カライジッチはロープに詰まりながらも、クリンチとボディワークで必死にベテルビエフの攻撃を回避しています。4ラウンド終盤、ベテルビエフの右の打ち下ろしから返しの左フックでカライジッチの足がばたつきますが、ここもクリンチでしのぎます。しかし、カライジッチはフラフラです。

5ラウンドゴング後に2度目のドクターチェックが入りましたが、試合は続行されます。しかし、ベテルビエフが連打を浴びせると、すぐにレフリーが試合をストップしました。

ベテルビエフの倒しにいく姿勢は大いに評価できますが、この日のボクシングはちょっと課題を残しましたね。まず、攻撃が強引で雑です。もっと当て勘はよかったと記憶していますが、この日は大振りでクリーンヒットが少なかったように思います。さらに問題なのは、攻撃の時のディフェンスです。あまりのも雑すぎますよ。何度もカライジッチのカウンターをもらっていました。相手がもっとパンチ力のあるボクサーなら、前回の試合のように倒されていたでしょう。

とはい、これで14戦全勝14KO。裏切らない選手です。

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