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カール・フランプトン(イギリス)VSレオ・サンタ・クルス(メキシコ)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2017年1月28日)
(出典:WOWOW)
カール・フランプトンは、Sバンタム級の時のようなパフォーマンスは、フェザー級ではほとんど出来ていないですね。
23戦全勝14KO、29歳。
レオ・サンタ・クルスはずっと危険な相手を避けて、実にチキンハートなボクサーになってしまいました。よっぽど倒されるのが怖いのでしょうね。
パンチ力のある選手とは絶対に対戦しません。当然、WBOのオスカー・バルデスとは絶対に対戦しないと思います。
34戦32勝18KO1敗1分け、28歳。
この二人、前回の試合が全く面白くなかったのに、なぜかダイレクトリマッチでまた対戦します。
パンチの当て合いではなく、パンチのよけ合い、という試合ですからダメージのあるクリーンヒットがほとんどありませんでした。
かなり「よいしょ」して書きましたが、はっきりってつまらん試合でした。
この試合も始まる前から、「絶対判定決着まちがいなし」と断言できるだけに、さて一体どこに楽しみを見つけるか、この試合をみる大きな課題ですね。
フランプトンのパンチが届かない
サンタクルスが下がってカウンターを狙う作戦に出たものだから、追うフランプトンのパンチが全く届きません。
フランプトンが165㎝に対し、サンタクルスは171㎝。しかし、身長差以上に二人の距離の差は大きいようです。
サンタクルスもラウンドの終盤だけ前に出て撃ち合いますが、よけることを先に考えて連打しますので、パンチがいかにも軽い。しかも、フランプトンのスピードに負けないように打つので、ヒットしてもナックルがきれいに当たっていません。
フランプトンも応戦しますが、焦って打つので、全くヒットしません。パンチの打ち方が雑すぎます。
中盤、フランプトンがプレッシャーを強める
この試合、毎ラウンド10-10でもいいような、手数の少ない、クリーンヒットの全くないラウンドがずっと続きます。
実は、3ラウンド辺りで私は若干、意識をなくしました。退屈です。
中盤、フランプトンは何とか距離を詰めようと、さらにプレッシャーを強めますが、相変わらず打ち急ぎ過ぎてクリーンヒットは、全くありません。
とにかく採点の微妙なラウンドが続きます。
終盤はサンタクルスが反撃
9ラウンドはサンタクルスが前に出て、少し手数を増やします。
右ストレートをヒットしますが、ナックルがきれいに当たらず、ほとんどダメージを与えることができません。全くKOなんて狙っていません。とにかくポイントを取る事だけを考えているようです。
(しっかりグローブを握っていませんね)
最終回は、おそらく劣勢だと思ったフランプトンが出てきました。サンタクルスは下がりながらこれをさばき、ほとんど反撃はしません。
フランプトンも手数は出すものの、相変わらずクリーンヒットが全くありません。
120-120としたいところですが、なんとか必死に振り分けて、私の採点は117-115でサンタクルスの勝ちとしました。(4つのラウンドは10-10)
公式ジャッジは2-0(115-113、115-113、114-114)でサンタクルスがタイトルを奪還しました。
まあ、クリーンヒットが1発もなかったフランプトンの勝ちはないでしょうから、妥当なじゃっじですね。
それにしてもホントに、イギリス人ボクサーはつまらない奴が多いですね。
サンタクルスは間違いなくチキンハートです。
悔しかったらオスカル・バルデス(メキシコ)とやってみろ!