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アンソニー・ジョシュア(イギリス)VSエリック・モリナ(アメリカ)
IBF世界ヘビー級タイトルマッチ(2016年12月10日)
(出典:WOWOW)
ジョシュアはこれからスパーリングでもやるのかな、と思うほどリラックスしていて、とても、世界タイトルマッチを控えたボクサーには見えませんでした。
17戦全勝17KO、27歳。198㎝の長身ながら、そのボクシングはまるで中量級のボクサーのような動きをしています。
エリック・モリナは28戦25勝19KO3敗、IBF8位にランクしています。
2015年6月にデオンテイ・ワイルダーに挑戦し、4度ダウンを奪われ、9RTKO負しています。
ジョシュアはけた違いの強さ
1~2ラウンドは様子を見たジョシュアですが、3ラウンドに一気に勝負に出ました。
モリナをロープに詰め、豪快な右ストレートを叩き込みました。
(狙いすましたものすごい右ストレートでした)
(まさか立ってくるとは思いませんでした)
誰もがもう立てないと思ったでしょうね。
ところがモリナは立ってきました。さすがワイルダーに3度も倒されて、しぶとく立ってきただけのことはありますね。
しかし、この抵抗もジョシュアの前では無駄でした。
冷静に相手を見てとどめを刺しに来たジョシュアの攻撃に、レフリーがすぐに割って入りました。
さあ次はいよいよクリチコ
今のジョシュアとまともに戦えるのは、ワイルダー、サウスポーの技巧派として評価の高いルイス・オルティス、そして、クリチコぐらいでしょうね。
クリチコは、全盛期を過ぎ、タイソン・フューリーに敗れたとはいえ、まだまだ世界トップクラスの力を維持しているのは間違いないでしょう。
ジョシュアにとっては最大の試練となりそうです。
ぜひとも、右ストレートでクリチコをマットに沈めて、引導を渡しほしいですね。
試合は4月29日です。
ディリアン・ホワイト(イギリス)VSディレック・チゾラ(イギリス)
ヘビー級12回戦
(出典:WOWOW)
ホワイトは20戦19勝15KO1敗、WBC10位。
チゾラは32戦26勝18KO6敗、WBC11位。
こんな試合がなぜ12回戦なのか不思議で仕方がありません。
序盤から積極的に攻めたチゾラは、早くも4ラウンドで息が上がっていしまいました。
しかし、決め手に欠くホワイトも、フラフラのチゾラを攻め切れません。
完全にスタミナの切れたチゾラは、各ラウンド、2分間休み、1分間攻めるという、よれよれのボクシングを展開します。
ホワイトもチゾラが休んでいるときに、攻勢をかけるものの、こちらも中盤からガス欠状態。
それでも、結構ダメージのあるパンチをお互いヒットし、あと一歩でダウンという場面が何度もありました。
この時点で、この試合が判定になるとは夢にも思いませんでした。
しかし、お互いよれよれ、フラフラで、もう立ってるのも辛そうな状態で、12ラウンドまでボクシングらしいものを続けました。
判定は2-1(113-115、115-113、115-114)でホワイト。