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クリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)VS JJ・マクドナー(イギリス)
S・ミドル級10回戦(2018年9月28日)
(出典:WOWOW)
ユーバンクは、28戦26勝20KO2敗、29歳。WBA5位、WBC4位、WBO10位。
2018年2月にWBSSスーパーミドル級準決勝で、ジョージ・グローブスに判定で敗れ、決勝進出を逃しています。
マクドナーは、20戦16種8KO4敗、32歳のサウスポーです。
188㎝の長身サウスポーですが、ユーバンクの再起戦の相手としては、リスクのない楽な相手でしょうね。
あっけない幕切れ
積極的に前に出るマグナ―に対して、ユーバンクは慎重に距離を図りながら、様子を見ています。
そして、1ラウンド半ば過ぎに、マグドナーが右を放ってそのまま倒れ、大の字にダウンします。
一瞬、何が起こったのか分かりませんでしたが、解説の西岡利晃さんが「左フックがテンプルに当たったんですね」。
さすが、いい目をしてますね。
(ユーバンクの左フックがカウンター気味にテンプルにヒットし、マクドナーは大の字に)
私はてっきり、どこか体の故障かな、と思いました。
大の字になったマクドナーは、しばらくピクリともしなかったので、恐らく観衆はこれで終わりと思ったことでしょう。
暫くして、むっくりと起き上がり、カウント8で試合は再開されます。
この回はゴングに救われた形ですが、2ラウンドに入っても、マクドナーにほとんどダメージは感じられません。
結構積極的にパンチを放って、攻勢をかけます。ユーバンクは、冷静にバックステップでかわしながら、コンパクトな左ジャブ、右ストレートで応戦します。
3ラウンドは一転、両者が大振りのパンチを振り回し、撃ち合いますが、残念ながらほとんどクリーンヒットしません。
ユーバンクの左右の連打も、マクドナーの意外にうまいボディワークでほとんどのパンチを外されます。
ところが、4ラウンドのゴングが鳴る前に、マクドナーから棄権の申し出があり、試合は終了。
3R終了TKOでユーバンクが再起戦を処理で飾りましたが、会場からはブーイングの嵐。
3ラウンド終了時点で、マクドナーに深刻なダメージは見られなかったから、当然でしょうね。
ユーバンクのダメージブローは、初回に放った右フックだけですから。