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1月28日(日本時間29日)に注目の3試合が行われます。
ここではそのうちの2試合をご紹介します。デジャン・ズラティカニンVSマイキー・ガルシア戦は次のブログで。
まずは何をさておいてもこの試合です。
三浦隆司VSミゲール・ローマン(メキシコ)
WBC世界Sフェザー級挑戦者決定戦12回戦
ちなみにこの試合と、メインのバルガス戦は1月29日11時から、WOWOWで生中継されます。楽しみですし、WOWOWさんに感謝です。
三浦は35戦30勝23KO3敗2分け、32歳のサウスポー。
私が三浦を初めてテレビで見たのは、当時ホープだった矢代義光の日本タイトルに挑戦した2試合です。
一度目は2度のダウンを奪い引き分け、再戦では7RTKO勝ちし「日本にこんな武骨なハードパンチャーがいたのか」と驚いたのを思い出します。
矢代の試合は何度も見ていて、世界を目指すと思っていました。だから、まさか負けるとは夢にも思いませんでしたので、強烈な印象が残っています。2009年1月ですから、あれからもう8年も経つんですね。
ミゲル・ローマンは67戦56勝43KO11敗、31歳。WBC2位、WBAでも6位にランクしています。2003年にデビューしている超ベテランです。
主な対戦相手としては、5年前になりますが、ハビエル・フォルトゥナに判定負けしています。翌年にWBCライト級王者だったアントニオ・デマルコに挑戦し、5RKO負けしています。
ダンテ・ハルドンに、2012年に2度対戦して1勝1敗(いずれも判定)。ちなみに、ハルドンは、2013年に三浦に挑戦して、9RTKO負けしています。
しかし、その後3年間は18戦連勝し、うち15がKOおよびTKOです。
三浦にTKO負けした(2014年)エドガル・プエルタには、2015年に対戦し判定まで粘られていますね。
ベテランですが、勢いに乗っており、パンチ力もありそうです。
三浦はどうも海外の試合では体の硬さが目立ちます。特に序盤での力みは命取りになりかねません。
これが海外3戦目。リラックスしていつものボクシングが出来れば、中盤以降にKOチャンスがありそうですが、危険な相手であることは間違いないでしょう。
フランシスコ・バルガス(メキシコ)VSミゲール・ベリチェリ(メキシコ)
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ
不思議ですね。バルガスは試合ができる状態なら、なぜ三浦と対戦しないのでしょうか。
まあ、私がこんなところでとやかく言っても仕方がありませんが、どうもバルガスは三浦を嫌がっているような気がしてなりません。
バルガスは25戦23勝17KO2分け、32歳。
ベリチェリは31戦30勝27KO1敗、現在WBC7位です。
11月10日発表のランキングでは、WBOの暫定王者となっていましたが、12月にはその名前が消えていました。WBOのランキングにも名前がありません。
KO率9割ですが、連打で倒すタイプでそれほど怖さは感じません。
序盤はとにかく左ジャブが多彩です。そして徐々に手数が増えていきます。チャンスの時の連打はかなり執拗です。
まさに典型的なメキシカンボクサーですね。バルガスよりはメキシカンらしいと思います。
カウンターパンチは得意でないのでしょう。相手の打ち終わりを待ってパンチをまとめますね。最後は連打でKOするタイプなので、1発パンチはバルガスの方が上だと思います。
乱打戦になれば、バルガスのカウンターが決まり、中盤以降に倒せると思いますが、序盤の左ジャブは厄介でしょうね。
とにかく、バルガスVS三浦がもう一度見たいですね。