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フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)VSドウェイン・ビーモン(アメリカ)

WBC世界S・フライ級タイトルマッチ(2019年8月24日)
エストラーダは、42戦39勝26KO3敗、29歳。
今年4月に、シーサケット・ソールンビサイとのリマッチで判定勝ちし、タイトルを獲得しています。
ビーモンは、18戦16勝11KO1敗1分け、34歳。WBC15位。
昨年10月に八重樫東と対戦したマルティン・エクアペトラ(2-1で八重樫が判定勝ち)との再戦にリベンジし、このチャンスをつかんでいます。
試合経過)
前半飛ばしたビーモンが後半失速
1R)
身長、体格はほぼ同じですね。まずエストラーダが上下へパンチを放ちます。そして、リング中央でパンチを交錯させますが、距離がまだ遠い感じです。ビーモンのパンチは結構スピードがあります。そのビーモンの右ストレートがヒットしました。少しずつビーモンが前に出てプレッシャーをかけてきます。この15位はなかなか手強いですよ。
2R)
ビーモンが積極的にパンチを放ってきます。エストラーダも応戦し、互いにパンチがヒット。しかし、ビーモンが強引にエストラーダをロープに詰めたときに、バランスを崩して、スリップ気味にダウン。エストラーダのパンチは当たっていないように思います。
続く2度目のダウンもややスリップ気味。ビーモンにとっては不運なダウンですね。ダメージはほとんどなさそうです。
ビーモンのパンチはスピードがありますが、パンチの正確性ではエストラーダが上ですね。終盤のエストラーダのボディブローがヒットしたところでゴング。
3R)
ペースを取り戻そうと、ビーモンが前に出てプレッシャーをかけます。しかし、エストラーダの右ストレートがヒットし、ビーモンが下がります。エストラーダがビーモンをロープに詰めて連打を放ちます。ビーモンの足取りがやや怪しくなってきた感じがします。エストラーダがワンツーをヒットさせると、ビーモンも右フックを返します。
4R)
この回も、ビーモンが前に出てプレッシャーをかけます。エストラーダは下がりながら、少し余裕が出てきた感じです。後半はエストラーダが前に出てプレッシャーをかけます。エストラーダはビーモンのパンチが読めてきたようですね。
5R)
ビーモンが前に出てプレッシャーかけ、盛んに右ストレートを打ってきますが、ほとんどのパンチはエストラーダに見切られています。しかし、エストラーダのパンチもスピードがないですね。
ビーモンは積極的にパンチを放ちますが、クリーンヒットがほとんどありません。エストラーダは下がりながらカウンターを狙っているのか、手数が少ないですね。
6R)
エストラーダは先ほどのラウンドで、右腕をロープに欠けたり、変な仕草をしていましたね。余裕なのか、手を痛めたのか。とにかく、このラウンドもビーモンに攻め込まれ、防戦一方です。ラウンド後半は前に出てプレッシャーをかけますが、手が出ません。そして、またビーモンに攻め込まれます。
7R)
ビーモンは、毎回積極的に前に出てパンチを放ちますが、ほとんどのパンチは、エストラーダのボディワークで阻まれています。エストラーダのディフェンスはほぼ完璧ですが、如何せん手数が少ない。
しかし、ビーモンの右ストレートがヒット(エストラーダはロープを使ってパンチを殺していますが)すると、エストラーダが反撃に転じます。エストラーダの右フックがヒットし、体勢を崩したビーモンに連打を畳みかけます。最後はエストラーダの右フックで、またビーモンが大きく体勢を崩したところでゴング。
8R)
この回はエストラーダが前に出ます。しかし、あまり手は出ません。ラウンド中盤は、またビーモンが前に出ますが、パンチにやや精彩がなくなってきた感じがします。少し、疲れたか?
そして、エストラーダの右フックがカウンター気味にヒットすると、ビーモンが ロープまで下がります。すかさずエストラーダが追い打ちをかけます。やや失速気味のビーモンはロープ伝いに逃げます。
9R)
エストラーダが倒しに来ましたね。しかし、ビーモンも最後の力を振り絞って応戦します。ややスタミナ切れのビーモンに、エストラーダがワンツーをヒットし、ロープに詰まったビーモンに上下の連打を浴びせると、防戦一方になったビーモンを見て、レフリーが試合をストップしました。
この日のエストラーダなら井岡は勝てるぞ
9RTKO勝ちでエストラーダが初防衛に成功しました。しかし、今日のエストラーダは出来が悪かったですね。次は、残念ながら井岡一翔ではなく、WBAのカリド・ヤファイとの統一戦が予定されているようです。