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(出典:WOWOW)
4団体世界S・ウェルター級王座統一戦(2022年5月14日)
ジャーメル・チャーロ(アメリカ)VSブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)
両選手のプロフィール
ジャーメル・チャーロ(アメリカ)WBA・WBC・IBF世界S・ウェルター級王者
36戦34勝18KO1敗1分け、31歳 オーソドックススタイル
身長 180cm リーチ 185cm
2016年5月にWBC世界S・ウェルター級王座決定戦で8RTKO勝ちで、双子兄弟同時世界王者という史上初の快挙を達成しました。2018年12月にトニー・ハリソンに判定負けして、4度目の防衛に失敗、プロ初黒星を喫しました。しかし、2019年12月の再戦で11RTKO勝ちで、王座に返り咲きました。2021年7月に、ブライアン・カスターニョと4団体統一戦を行いましたが、引き分けに終わり、今回が再戦となります。
ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)WBO世界S・ウェルター級王者
19戦17勝12KO2分け、32歳 オーソドックススタイル
身長 170cm リーチ 173cm
2016年、WBA暫定世界S・ウエルター級タイトルを獲得。2017年に正規王者に昇格しました。2019年にタイトルを返上し、2021年2月にWBO世界S・ウェルター級王者のパトリック・テシェイラに判定勝ちして、タイトルを獲得しました。
試合経過
序盤から激しい打ち合いで始まり、お互いのパンチが交錯するスリリングな激戦となりました。試合前半は、背の低いカスターニョがプレッシャーをかけ、ガンガン前に出て、チャーロは左ジャブで距離を取り、右を打ち込みます。上半身の厚みは、チャーロよりかなり頑丈な感じがします。そのカスターニョも負けじと、チャーロのパンチに合わせて、カンターを叩き込みます。
中盤の打ち合いは、どちらが倒れてもおかしくないほど、激しい打ち合いが続きましたが、カスターニョのダメージが徐々に蓄積していったのでしょう。しかし、チャーロも後半はややスタミナ切れで、カスターニョの打ち終わりにパンチを放ち、カスターニョの突進を何とか捌きます。
カスターニョも少しずつダメージが蓄積してきたようで、前に出るものの、手数が減ってきます。
そして、10ラウンド。チャーロの右ボディから左フックの返しがテンプルにヒットすると、崩れるようにカスターニョがダウン。
(コンパクトな左フック)
立ってきましたが、足元はおぼつきません。ここで止めても良かったと思いますが、レフリーは試合を続行。チャーロは猛然と襲い掛かり、連打で2度目のダウンを奪いました。これは立てません。
チャーロが激戦を制し、10ラウンドKO勝ちで、4団体統一に成功しました。
ちなみに、9ラウンド終了までの採点は3-0(89-82,88-83,87.84)でチャーロがリードしていました。