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田中恒成(畑中)VSジョナサン・ゴンザレス(プエルトリコ)
WBO世界フライ級タイトルマッチ(2019年8月24日)
田中は、13戦全勝7KO、24歳。
世界史上最速タイで3階級制覇を達成しています。
ゴンザレスは、25戦22勝13KO2敗1分け、28歳のサウスポー。WBO1位。
2敗はいずれもKO負けですが、昨年7月には、田中のミニマム級タイトルに挑戦し(2015年5月)善戦した、フリアン・イエドラスに大差判定勝ちしています。
捕まえれば倒せる
164㎝の田中に対して、ゴンザレスは157㎝しかありません。田中がこの小柄なゴンザレスにスピード負けすると、かなり苦労しそうですね。
前半は焦らずじっくりスタミナを温存して、後半勝負で何とか捕まえれば、倒すチャンスは十分あると思います。
ゴンザレスが序盤から仕掛けて来るようですと、田中にとっては戦いやすいかもしれませんんが、強引に打ち合うと、田中の場合、不用意なパンチをもらう危険性がありますね。
試合経過)
試合開始は、午後4時です。いつもの世界戦よりかなり早い時間帯ですので、うっかり見逃さないようにしてください。大阪に住んでる「わしボク」としては、田中の試合を、テレビの生中継で見るのは初めてだと思います。
1R)
やはり、田中の方が一回り大きく見えます。田中が徐々にプレッシャーをかけます。ジョナサンのいきなりの左がヒットしました。やはりゴンザレスはスピードがありますね。田中はボディブローから攻めていきます。
2R)
田中はプレッシャーをかけてボディブローを狙います。田中はゴンザレスの動きが読めてきた感じですが、やはりちょっとスピード負けしている感じです。
3R)
この回も田中が、プレッシャーをかけて前に出ます。そして、右のボディブローがヒット。しかし、ゴンザレスの動きは速いですね。これはなかなか捕まえるのは大変そうです。右ストレートがゴンザレスととらえました。そして、応戦するゴンザレスの左フックに合わせて、田中の右のディブローがカウンター気味にヒットし、ゴンザレスがダウン!
これは効いたぞ!何とか立ってきたゴンザレスはゴングに救われます。
4R)
ゴンザレスが必死に応戦してきます。田中は一気には攻勢をかけませんが、的確にボディブローを放ちます。しかし、まだ、ゴンザレスの動きはいいですよ。そして、不用意に前に出た田中にゴンザレスの左がカウンターでヒットし、今度は田中がダウンしました。
危惧してことが起こりましたね。
5R)
田中が前に出てプレッシャーをかけますが、ゴンザレスもコンパクトにパンチを返してきます。田中はちょっと強引に前に出ますが、ゴンザレスのスピードについて行ってませんね。
6R)
前に出る田中に対して、隙を見てゴンザレスが速いワンツーを返してきます。まだ、田中はゴンザレスのスピードに負けていますね。お互いボディブローを放ちます。しかし、ゴンザレスのパンチの回転は速いですね。
判定になると、ポイントは微妙になってきましたよ。
7R)
田中が前に出てプレッシャーをかけますが、ゴンザレスの動きが速く、なかなかとらえきれません。それでも田中のボディブローは少しずつゴンザレスのスタミナを削っているように見えます。そしてラウンド中盤、田中がコーナーに詰めてワンツーをヒットすると、ゴンザレスが崩れるようにダウンしました。(実は最後の左ボディが効いたようです)
何とか立ってきたゴンザレスに、田中が襲い掛かります。 そして、残り1分、田中の右アッパーがゴンザレスのボディをとらえると、ゴンザレスはたまらずダウン。
かなり効いているようでしたが、ここも何とか試合再開に応じます。必死で応戦するゴンザレスですが、田中のボディ攻撃にまたもやダウンします。
しぶとく立ってきましたが、さすがにここはレフリーが試合をストップします。
田中がパワーで7RTKOで2度目の防衛に成功しました。いやいや見ごたえのある激戦でしたね。相変わらず不用意なダウンをするところが、田中の魅力でもありますね。ひやひやさせて最後に決めるところが、田中のボクシングでしょう。