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リアム・ウィリアムス(イギリス)VSカリム・アチュー(フランス)

WBCシルバーミドル級王座決定戦(2019年7月13日)
ウィリアムスは、23戦20勝15KO)2敗1分け、27歳。WBO8位。
2017年に、リアム・スミスに連敗していますが、その後は4連続KO勝ち。イギリス期待のミドル級ホープです。
アチューは、35戦27勝4KO5敗3分け、32歳。
元WBCインターナ商なるミドル級王者。キャリア11年のベテランですが、ミドル級で4KOは何とも寂しいですね。
試合経過)
1R)
解説の浜田さんいわく、「ウィリアムスがアチューをKOしたら大したものですよ」。ところが…
背の低いアチューが前に出て、ウィリアムスは左ジャブを突いて距離をとります。しかしすぐに、この左ジャブでアチューがプレッシャーをかけられ、下がり始めます。残り1分、ロープに詰めてウィリアムスが左ボディをヒットします。浜田さんが「今のボディブローはいいですね」。早くもアチューが押され気味の展開になってきました。
2R)
ウィリアムスの、右ストレートの距離とタイミングが合ってきました。そして、左右のアッパー気味のパンチが、アチューのボディをとらえます。ちょっと効いた感じですね。そのあとの右ストレートでアチューがコーナーに詰まります。西岡さんが「あ~上も効いた」。ウィリアムスがコーナーに詰めて連打を浴びせます。まだ、残り2分以上あります。
この二人、ちょっと力量差がありすぎますね。ラウンド中盤、何とか持ち直したアチューが右を放ちますが、これをかわしたウィリアムスの打ち下ろし気味の右フックがアチューの顎を打ち抜き、アチューが足をばたつかせ、硬直したように一瞬動きがまります。すかさずウィリアムスが連打を畳みかけると、アチューがダウン。



これで決まりかな、と思いましたが、何とか立ってきました。まだ、1分以上あります。そして、ウィリアムスの左右のアッパーでアチューはコーナーまで飛ばされ、あえなく2度目のダウン。



「もう勘弁して~」という感じのダウンでいたね。何とか立っては来たものの、明らかに戦意喪失気味で、レフリーはカウント途中で試合をストップしました。
ウィリアムスの2RTKO勝ちで、タイトルを獲得しました。
アチューは全くいいところなく、ディフェンスの良さを見せる間もなく倒されてしまった感じですね。ウィリアムスは、ボディを効かせて、一気に攻めたのが良かったのでしょう。
ウィリアムスは、スピードはあまりなさそうですが、イギリス選手にしては 当て勘がよく、無駄打ちが少ないですね。ディフェンスもしっかりしてます。しかし、「わしボク」としては、ミドル級のトップ戦線に浮上してくるとは、思えないですね。
ミドル級のトップ戦線
WBC王者 ジャーモル・チャーロ(アメリカ)
WBAスーパー サウル・アルバレス(メキシコ)
WBA王者 村田諒太(帝拳)
IBF王者 サウル・アルバレス(メキシコ)
WBO王者 デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)
WBC・WBA1位 ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBC・WBA2位 ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
いや~レベル高いですね。この中に村田がいるのは、ホントにすごいと思います。ウィリアムスの出る幕はなさそうでしょう?