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ウーゴ・ルイス(メキシコ)VS長谷川穂積
WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ(2016年9月16日)
(出典:日本テレビ)
ウーゴ・ルイスは39戦36勝32KO3敗、29歳。長身の右オーソドックススタイルで、驚異的なハードパンチャーです。今日が初防衛戦。
長谷川は40戦35勝15KO5敗、35歳。WBC4位、サウスポースタイルです。
長谷川はこれに勝てば3階級制覇となります。
さて、長谷川が圧倒的に不利の予想ですが、もう一度だけでいいから「あっと」言わせてくれないでしょうか。
さて、試合内容です
1R
ルイスは意外と慎重です。長いリーチ。やりにくそうですね。
長谷川がボディを打った時にバッティングでルイスがカット。(このバッティングが最後まで尾を引きましたね。)長谷川減点1。
(このバッティングはルイスにとっては痛かったですね)
長谷川は結構スピードがありますよ。一方のルイスは体が重そうで動きが今一つみたいな感じです。(解説の浜田さん談)
2R
長谷川の踏み込みが速いですね。調子よさそうです。
左ストレートがヒット。ルイスはサウスポーがやりにくそうな感じがします。まだ距離が合わないのか、意外と手数が少なく消極的です。
3R
そして、またバッティング。長谷川のボディストレートが効果的です。
しかし、ルイスもようやく手数が増えてきましたよ。ルイスの右は怖いですね。
スピードは長谷川が上ですが、ルイスのパンチのタイミングが少しずつあってきた感じです。
4R
長谷川の左ボディが決まりました。
ルイスは攻めあぐねているようです。
今日の長谷川はスピードがあり、動きもスムーズで柔らかい。ルイスのパンチは見えているような感じです。
長谷川の左ストレートに合わせて、ルイスが右を狙ってきますが、長谷川の動きが速く、ルイスのパンチは空を切るシーンが目立ちます。
途中採点では、2-1でルイスが優勢です。ちょっと不満。
5R
ルイスの右がヒット。ルイスが中盤にラッシュしました。
お互いにこのラウンドから手数が増えてきましたね。
しかし、冷静な長谷川の左が結構当たります。ルイスはスピードがなく、ボクシングが雑です。
6R
チャンピオンが積極的に攻めてきましたよ。でも、振りの大きいルイスを長谷川がうまくさばいています。
長谷川の左ストレートにルイスが反応できていないようですね。終盤、長谷川がラッシュしました。
後半戦
7R
長谷川の左はホントに良く当たります。
(この日は長谷川の左が面白いようにヒットします)
ルイスもアッパーで迎え撃つちます。
長谷川はルイスの右に良く反応しています。しかし、ルイスはまだまだ怖いですよ。
今度は長谷川が左目の上をカット。
ルイスの有効だということでしたが、モニターで確認し、偶然のバッティングによるもと訂正された。ルイスが1点減点。
(レフリーの裁定で決まる、と思っていましたが、モニターを参考にするとは、進歩しましたね。有効打の判断は大概間違っていますから、いい傾向だと思います。)
8R
ルイスが出てきました。長谷川は目の上の傷のせいか、大振りのルイスのパワーに少し押され気味です。
しかし、8ラウンド終了時点で、2ー1で今度は長谷川がリード。いいぞ~
9R
長谷川が左ストレートを打ち込んだ後、ルイスの右はうまくかわしましたが、返しの左アッパーをもろに食い、長谷川の足が泳ぎます。これは効いたぞ!
(この左アッパーは効きました)
(ダメージをうけ、たたらを踏む長谷川。ピンチ!)
ルイスが攻勢に出たところを、なんと長谷川がカウンターで迎え撃ち。あ~いつもの悪い癖!
両者ノーガードで打ち合いだ!
ところが、ルイスの攻めが雑で、意外と長谷川のカウンターが効果的にヒットしています。
(ラッシュしたルイスのパンチはほとんど空を切ります)
(ロープを背負った長谷川の左カウンターが効果的にヒットし、見た目以上にルイスにダメージがたまります)
今度はルイスが下がりました。ルイスは鼻のあたりが血だらけです。
でも次のラウンドでまた反撃してきそうです。
10R
あれ~ルイスが立ってきません。ギブアップです!
うそでしょ~。万に一つも長谷川の勝ちを予想していませんでした。
それどころか、無事に試合を終わってくれればもうそれで満足、と実は思っていました。
とにかく9R終了で、ルイスがギブアップしたようです。
これほどうれしいことはホント久しぶりです。
ルイスは意外とボクシングが雑でしたね。それと、サウスポーの左にほとんど反応していませんでした。苦手なんでしょう。体重もきつそうです。フェザー級に上げるかもしれません。
ところで、長谷川は45日ほど前に、手を骨折していたようですね。
それで勝つなんて、勝負ってわからないもんです。
でも、長谷川はこれで、リングを去るかもしれませんね。
もう、十分楽しませてもらいました。私は引退に賛成です。タイトルを保持したままかっこよく引退しましょう。