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◆ダイナマイトパンチ
WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ:内山高志VSジョムトーン・チューワッタナ
(この試合の結果予想の記事は↓)
まさか内山の右がこんなに強いとは、びっくりびっくりです。
対峙してすぐに距離を見極め、強烈な右ストレートを叩き込みました。
もう、これで決まったようなもんです。
ジョムトーンはしきりに右目を気にしていました。
2ラウンド、ジョムトーンはまだ死んでいませんでしたね。しかし、右目の不具合が集中力を欠いたのかもしれません。
あれほどの内山の右を見たのは初めてかもしれません。
あのジョムトーンが大の字に倒れる姿は、まったく予想できませんでした。恐ろしい右ストレートですね。
◆やはりジョムトーンの減量はきつかった
金子と対戦した時はもっと「がたいが大きい」感じがしましたけど、
(金子大樹VSジョムトーン戦の記事は↓)
試合前日の計量後の二人の写真を見ると、ジョムトーンはぎりぎりの体つきで、減量の厳しさがうかがえました。
一方、「どうやらフィジカル面でも内山は負けていないな」と若干安心しました。
ところが試合当日、
ジョムトーンは7キロも増量してきました。
何をどんだけ食べたら、1日で7キロも増えるのでしょうね。
◆さてこの後は
とにかく、これで最強の挑戦者を退け、10度目の防衛に成功しました。
よかった、よかった。
三浦は内山に雪辱したがっていますが、国内での三浦の知名度を考えると、内山にとっては、メリットはあまりありませんね。今回のジョムトーンもそうですが、危険な割にうまみがないのです。
私は、WBOチャンピオンのオルランド・サリドがお勧めです。
(サリドの記事は↓)
WOWOWエキサイトマッチ観戦記:ロマチェンコ、サリド、クリチコ – わしはボクシングマニア
あのアマチュアスーパースター、ワシル・ロマチェンコが、がちゃがちゃのボクシングに巻き込まれ、唯一一敗している相手です。
(ロマチェンコVSサリド戦の記事は↓)
世界のトップボクサー中量級編:ワシール・ロマチェンコ – わしはボクシングマニア
ロマチェンコの調子が今一つだったようで、再戦すればおそらくロマチェンコが楽勝するでしょう。
内山ならこのサリドをKOできると思います。ぜひ年内に実現してほしいですね。
◆つよかっこいい!
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ:田口良一VSクワンタイ・シスモーゼン
「つよかわいい」を返上する素晴らしいボクシングでしたね。
井上尚弥が唯一倒せなかった田口(判定負け)と、井岡のボディブローで7回KO負けしているクワンタイの対戦です。面白いですね。
まあ、戦前の予想は田口が勝つだろう、と言われていました。問題はKOできるかどうか、だけでしたね。
しかし、クワンタイはもろかったですね。おそらく、ジョムトーンと同じく、減量に失敗して万全の状態ではなかったのだろうと思います。
ラウンドの終盤になると必ず失速し、結局KOされるまでに、5回のダウンを奪われ、いずれもゴングに救われています。
倒している田口も「このまま判定になったらどうしよう」と逆に不安になったことでしょう。KOできてよかったですね。
田口の場合は、次の防衛戦が正念場になりそうです。