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エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)VS小原佳太
IBF世界Sライト級タイトルマッチ(2016年9月9日)in モスクワ
(出典:BSフジ)
チャンピオンのトロヤノフスキーは24戦全勝21KO、36歳。
名のある選手との対戦はありませんが、14連続KO中のハードヒッターです。
対する小原佳太は18戦16勝15KO1敗1分け、29歳。IBF3位。こちらも日本屈指のハードパンチャーです。
でも、正直な話、誰も小原が勝つとは思っていなかったと思います。
パワーがけた違い
初回こそチャンピオンが様子を見たため、トロヤノフスキーの攻勢をうまくさばいて、ラウンド終わりには会心の右ストレートを決めました。
(チャンピオンの右をもらいましたが、小原もお返しの右ストレートをヒット)
しかし、2ラウンドに入ると、チャンピオンがプレッシャー強め、右のフックをもらった後、トロヤノフスキーの攻勢に、なんと小原がリング外に転落してしまいました。
パワーの差が歴然としていましたね。
(この右フックが効いた)
(小原は王者の連打を浴び、リング外へ転落)
これで勝ったと勘違いしたトロヤノフスキーは、リング上で勝利のパフォーマンス。しかし、小原は意外としっかりした足取りで、リングに戻ってきました。
リング外に落ちたときのルールは団体によって違います。
WBA、WBC、JBCは20秒ルールを採用していますが、IBFとWBOはレフリーの判断、ということになっているようです。
したがって、この時もレフリーはカウントしていませんでした。(と思います。レフリーが映らなかったもので)
さあ、試合再開です。
しかし、ダメージを引きずり、なおかつ冷静さを欠いた小原には、もう反撃する力は残っていませんでした。
トロヤノフスキーの連打を浴びた小原をレフリーがすぐにストップしました。
リング外に落ちた時点で、勝負あった感じです。
近藤明広と岡田博喜
Sライト級は層が厚いですから、なかなか日本人が世界を狙うのは難しいですね。
IBF6位の近藤明広が、9月13日に、WBOアジア太平洋スーパーライト級王座決定戦を行い、11回1分20秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功しました。
これでWBOの世界ランクも手に入れることが出来るでしょう。しかし、WBOのチャンピオンはテレンス・クロフォードですから、これはちょっと厳しですね。
岡田博喜もWBOの7位にいます。
とにかく、クロフォードが階級を上げるのを待ちましょう。