目次
シャクール・スティーブンソン(アメリカ)VSクリストファー・ディアス(プエルトリコ)
フェザー級10回戦(2019年4月21日)
スティーブンソンは、10戦全勝6KO、21歳の長身サウスポー。
リオ・オリンピック銀メダリストのホープです。わずか10戦のキャリアですが、すでに、4団体すべてのランキングの上位にいます。
ディアスは、25戦24勝16KO1敗,24歳。WBO3位。
昨年7月にアメリカで伊藤雅雪とWBO世界S・フェザー級王座決定戦で判定負けしています。
試合経過)
1R)
ディアスが前に出て、スティーブンソンは下がりながら距離をとります。サウスポーのスティーブンソンは、かなりリーチが長いようですね。背の低いディアスは、なかなか距離を詰めることが出来ません。
2R)
ディアスが強引に打って出ます。しかし、スティーブンソンの長い右ジャブが、ディアスの顔面をとらえています。ディアスはどうもサウスポーが苦手なのか、前に出る割には、手数が少ないですね。
3R)
相変わらず前に出るのはディアスですが、先にスティーブンソンの右ジャブがヒットします。出鼻にスティーブンソンのパンチがヒットし、ディアスは距離を詰めることが出来ず、相変わらず手数も少ないですね。
4R)
スティーブンソンは、右ジャブで距離をとり、ディアスの出鼻に左ストレートをヒットさせます。ペースは完全にスティーブンソンが掴んだ感じです。
5R)
ディアスは少しプレッシャーを強めました。しかし、手数ではスティーブンソンが上です。軽いパンチをポンポンと当て、ペースを譲りません。この回は、かなり接近戦でもスティーブンソンのパンチがディアスを上回っています。
6R)
スティーブンソンの左フックで、ディアスの腰が落ちかけました。ディアスとしては、被弾を覚悟で打ち合いますが、スティーブンソンが打ち勝っています。かなり一方的な展開になってきました。ディアスは全くいいところがありません。
7R)
そろそろ、倒しにかかるか、スティーブンソン。いや、まだ慎重ですね。この回はパンチよりも足の踏み合いになっています。ディアスとしては、足を踏んでなんとか相手の動きを止めたいのでしょうが、これはいけませんね。
8R)
スティーブンソンがやや強めにパンチを放ってきました。何とかペースを変えようと、手を出しますが、ほとんどヒットしません。距離が合っていないようですね。スティーブンソンはラウンド後半は少し休んだ感じです。
ジョー小泉さん、「シャクールが顎をしゃくーりながら戻ってきましたよ。」
9R)
どうもスティーブンソンは、安全運転に切り替えたような気がします。無理をせず、ディアスの攻勢を受け流しています。
10R)
スティーブンソンはもう逃切り態勢に入ったようです。完全にリラックスして自分から仕掛けません。しかし、ディアスは追いつめることが出来ません。力の差が歴然としていましたね。
ジョーさんの採点は「シャク(100)対90でシャクールの勝ちだそうです。
3-0(100-90、99-91、98-92)の大差で、スティーブンソンの判定勝ちです。できればKOできなくても、倒しに行く姿勢をもっと見せてほしかった思います。伊藤に善戦したディアスも、スティーブンソンには全く手も足も出ませんでした。残念です。