目次
WBC暫定世界ライト級タイトルマッチ(2025年3月29日)
ウィリアム・セペダ(メキシコ)VSテビン・ファーマー(アメリカ)
両選手のプロフィール
ウィリアム・セペダ(メキシコ)WBC暫定王者
33戦全勝27KO、28歳 サウスポー
身長 175センチ リーチ 178センチ
2021年7月に王座決定戦でWBA米大陸ライト級王座を獲得し、2度の防衛に成功しています。2022年10月に元WBCライト級暫定王者のジョセフ・ディアスに判定勝ちしました。その後も2連続KO勝ちと全勝街道を突っ走ています。2024年3月に、マキシ・ヒューズとIBFライト級挑戦者決定戦を行い、4RTKO勝ちで挑戦権を獲得しています。2024年7月には世界ランカー対決でジョバンニ・カブレラに3RKO勝ちと、圧倒的な強さで世界戦を待っていましたが、2024年11月のWBC暫定王座決定戦でファーマーに翻弄され、2-1のスプリットで何とか全勝をキープしました。
テビン・ファーマー(アメリカ)WBC2位
42戦33勝8KO7敗1分け1NC、34歳 サウスポー
身長 168センチ リーチ 170センチ
昨年12月に尾川堅一と王座決定戦を行い、判定で敗れたものの、その後、尾川がドーピング検査で禁止薬物が検出され、無効試合となっています。2018年8月にビリー・ディブに判定勝ちして、IBF・S・フェザー級タイトルを獲得しました。4度防衛後、2020年1月にジョセフ・ディアスに敗れて王座陥落。2024年7月にレイモンド・ムラタナに判定で敗れてからの再起戦で、強打のウィリアム・セペダを翻弄しましたが、惜しくも1-2の僅差で暫定王座を逃しました。
試合展開
序盤のセペダの勢いを観て、今回はセペダの強打が見られるかと思いましたが、ファーマーのクリンチワークで決定打を打ち込めません。パワー全開で攻めたセペダですが、後半になって、やや勢いがおち、パンチも雑になり手数も減ってきました。
一方のファーマーは接近すると得意のクリンチで逃げ、あとはリングをサークリングするだけで、とてもボクシングをやっているようには見えませんでした。それでもあれだけボディを打たれても耐え抜き、最終ラウンドは明確にポイントを奪いました。
しかし、辛抱強く12ラウンドを観ましたが、とても引き分けには見えませんでしたね。ちなみに判定は2-0(114-114,116-112、115-113)と結構接近していました。「わしボク」なら118-110ですね。いずれにしてもセペダのパワーパンチに陰りが見えたことは間違いないですね。ファーマーはボクサー失格です。マラソンにでも転向したらどうでしょう。