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ケイレブ・プラント(アメリカ)VSアンドリュー・ヘルナンデス(アメリカ)
S・ミドル級10回戦(2017年9月8日)
(出典:WOWOW)
プラントは15戦全勝10KO、25歳。S・ミドル級のホープです。
WBA7位、IBF10位にランクしています。
ヘルナンデスは27戦19勝9KO6敗1分け1NC、31歳のベテランです。
元USNBA米国チャンピオンで、元世界ランカー(WBC12位)です。
全勝のホープ、プラントに対して、解説の浜田剛史さんは「お手並み拝見、と行きましょうか」。
早い回で相手のパンチを見切る
プラントはディフェンスに自信があるのか、かなりガードは低めです。左ジャブも少し突き上げるような独特の打ち方をします。
序盤は相手との合間を測るように、慎重なボクシングでしたが、3ラウンドはかなり強めの右ストレートを何発かヒットさせます。かなり手数が増えてきた感じです。
相手のパンチも見切ったようで、ヘルナンデスのパンチをボディワークで巧みにかわします。
完全にペースを握ったように見えました。そろそろ倒しに行くかな?
期待を裏切る堅実派
ヘルナンデスにはこれといった武器はなさそうですが、さすがに歴戦のつわもの、かなりガードを堅めてプラントの連打を許しません。
プラントもいいパンチをヒットさせるのですが、そのあとが続きません。
ボディブローを突破口に、少し強めに出て、いよいよ倒しに行くか、と期待すると、パタッと追撃をやめてしまいます。いや~慎重ですね。決して無理をしません。
同じような展開がずっと続き、さすがに見ている方は退屈してきました。
いけない、少し眠気が…
ヘルナンデスは倒されないのが目標
まあ、これだけ守りに徹せられると、さすがに攻めあぐねます。
プラントは時折いいパンチをヒットしますが、ヘルナンデスが追撃を許しません。
プラントも決して無理をしません。
10ラウンドのゴングが鳴ると同時に、なんとヘルナンデスが両手を上げて、まるで勝者のようにふるまっていましたが、どうやら判定まで粘ったことに対する喜びの表現だったようです。情けないですね。
判定は3者ともフルマークの100-90で、プラント。
プラントは随所にいいパンチを放ち、ディフェンスも巧みで、目もいい。でも、これでは人気は出ないですね。
ジョー小泉さんが「コンビネーションでもっと積極的に攻めるか、決め手になるパンチを磨くことが必要」と、言ってましたが、まさにその通りだと思います。
右のオーバーハンドは、十分相手にダメージを与える威力がありそうですし、ディフェンス勘も抜群です。残念な堅実ボクサーです。