ワシル・ロマチェンコが3連続ギブアップ勝ち。スペックが違いすぎる VSミゲール・マリアガ

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目次

ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)VSミゲール・マリアガ(コロンビア)

WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ(2017年8月5日)

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(出典:WOWOW)

2階級制覇王者のロマチェンコは、9戦8勝6KO1敗、29歳のサウスポーです。

挑戦者のマリアガは27戦25勝21KO2敗、30歳。こちらはオーソドックススタイル。WBO10位。

過去、世界フェザー級のタイトルに挑戦して、いずれも大差判定で敗れています。

今回は階級を上げての3度目のタイトル挑戦です。ランクは10位ですが、KO率78%の強打者で、決して侮れない相手です。

 

まるでスパーリング

やや小柄に見えるマリアガが、初回からロマチェンコのプレッシャーに押されっぱなしです。

まるで相手にレッスンでもしているように、軽いパンチをガードの上からポンポン放ち、マリアガにパンチを打たせる隙を与えません。

時折マリアガもパワフルな右フックを振ってきますが、ロマチェンコはすでにマリアガのパンチを見切っています。かすりもしません。

ロマチェンコは相変わらず、序盤は軽いパンチをポンポン放ち、どんどん相手を追いつめ、反撃の余地を与えません。

マリアガもガードが高くボディワークも巧みで、決してクリーンヒットは許していませんが、とにかく攻められっぱなしで、防戦一方。

 

あっさりダウンを奪う

 

雨あられのようにパンチを打ってくるので、マリアガのバックステップが間に合わず、3ラウンドには軽い左ストレートをタイミングよく決められ、早くもダウンを奪われます。

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(軽い左ストレートですが、マリアガのバックステップが間に合わずダウン)

その後も終始軽いパンチでマリアガを追いかけ、マリアガに反撃の余地を全く与えません。もう完全にスペックが違います。

まるで世界チャンピオンが4回戦ボーイを相手に、スパーリングをしているようなものです。

4ランドにマリアガの頭が当たり、ロマチェンコが左目をカットしましたが、全く気にするそぶりを見せません。

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(切った瞬間にリング上からセコンドに合図して、カットの状況を見せる冷戦さが素晴らしいですね)

5ラウンドからペースを上げる

もう反撃の力がないと見たロマチェンコが、5ラウンドからペースを上げてきました。

手数が今までの倍ぐらい増えてきました。

もう、マリアガはガードに専念するしかありません。

しかし、マリアガの硬いガードの隙間を狙って、ロマチェンコが少しずつ強めのパンチを打ちこんできます。

ボディブローは結構効いている感じです。

マリアガも右カウンターを狙いますが、これもロマチェンコに完全に見切られて、体にすら当てることができません。パンチを打っても、ロマチェンコはもうそこにはいないのですからね。

まるで上から俯瞰しているような動きです。

 

 

7ラウンドにとどめのダウンでギブアップ

さらにギアを上げてきたロマチェンコは、上下にパンチを打ち分け、特にボディブローはかなり強烈に打ち込んできます。

そして連打で相手を追い回し、またもやバックステップの間に合わなくなったマリアガに右ストレートをヒットして、2度目のダウンを奪いました。

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(ロマチェンコの追撃が速くてバックステップが間に合わない)

もう、ロマチェンコのやりたい放題です。ここまで一方的にやられたら、さすがに心が折れるのも仕方がありません。

パンチによるダメージはさほどでもないと思いますが、心理的なダメージは相当大きいようです。

7ラウンド終了時点で、マリアガがギブアップしました。

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ジョー小泉さん命名の「ロマチェンコ勝ち」です。これで3試合連続。

次はなんとギジェルモ・リゴンドーの名前が挙がっているそうです。

階級が2つも違います(約3、5キロ)。ロマチェンコがフェザーに落とすのでしょうか。実現したら面白いですね。

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