目次
(出典:WOWOW)
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)VSランセス・バルテレミー(キューバ)
S・ライト級10回戦(2022年7月30日)
両選手のプロフィール
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)WBC世界S・ライト級7位
15戦全勝15KO、26歳 サウスポー
身長 173cm リーチ 178cm
元WBC世界フェザー級王者のゲイリー・ラッセル・ジュニアは実兄です。2017年5月にプロデビュー戦をKO勝利で飾り、以来、14連続KOを記録。2022年2月には、ビクトル・ポスピルとWBA米大陸S・ライト級王座決定戦を行い、10RTKO勝ちでタイトルを獲得しました。
ランセス・バルテレミー(キューバ)元2階級制覇王者
32戦29勝15KO1敗1分け1NC、36歳 スイッチヒッター
身長 180cm リーチ 185cm
2014年1月、IBF世界S・フェザー級王者のアルへニス・メンデスに挑戦し2RKO勝ちでタイトルを獲得しましたが、KOパンチがゴングが鳴った後に放ったとして、試合はノーコンテストになりました。2014年7月に再戦し、判定でタイトルを獲得しました。一度防衛しましたが、2015年にタイトルを返上し、ライト級に階級を上げました。2015年12月にIBF席ライト級王座決定戦に判定勝ちし、2階級制覇に成功しました。初防衛後、タイトルを返上。2018年3月にWBA世界S・ライト級王座決定戦で判定負けし、プロ初黒星を喫しました。
試合展開
ラッセルは兄と比べると、実に荒っぽいボクシングをしますね。さすが15連続KO中のファイターです。しかし、相手のバルテレミーは曲者です。一筋縄では倒せませんよ。
1R
サウスポーのラッセルがいきなり突っかかっていきます。長身のバルテレミーは下がりながら、カウンターを狙っています。右ボディが結構ヒットしています。中盤過ぎからバルテレミーが左にスイッチしました。そして、すぐに右構えに戻します。ラッセルの右フックがヒットしましたが、すぐにバルテレミーの右がヒットし、ラッセルはロープに下がります。少し効いたか?ここはクリンチでしのぎます。終盤はお互い左右のフックを思い切り振り回します。
2R
ラッセルが左右のパンチを放ち、前に出ます。やはり、バルテレミーは頻繁にスイッチしますね。バルテレミーも思い切りパンチを打ってきます。そして、下がりながらも、結構右ボディアッパーを効果的にヒットしてます。さすがのラッセルもやり難そうですね。やや攻めあぐんでいます。
3R
ラッセルが前に出ます。ただ距離が近くなると、バルテレミーはクリンチで攻撃を寸断させます。中盤、ラッセルがバルテレミーをロープに詰めて、連打を叩き込みます。しかし、バルテレミーも下がりながらカウンターを狙っており、ラッセルも容易に中へ入れません。
4R
ラッセルが少しギアを上げてきました。バルテレミーはのらりくらりとかわしながら、時折、思いっきりカウンターを放ちます。ラッセルのいきなりの右のタイミングが合ってきた感じです。しかし、バルテレミーも思い切りパンチを返してきます。ラウンド終盤、ラッセルのボディブローがヒットしました。しかしバルテレミーの最後の左打ち下ろしが、かがんだラッセルのテンプルあたりにヒットし、少し効いた感じです。
5R
ラッセルが勢いよくとびかかりますが、バルテレミーはクリンチで攻撃を許しません。それでもラッセルはお構いなしに左右のパンチを打ち込みます。ショートのアッパーが上手くヒットしました。とにかくもみ合いの多い試合です。ラッセルの上下のパンチが結構、バルテレミーをとらえるようになってきました。ラッセルのボディ攻撃が効果的ですね。しまし、バルテレミーもボディブローをカウンターで返します。
6R
ラッセルのいきなりの右フックがヒットしました。そして、飛び込んで放った右フックがバルテレミーの顎をとらえ、バルテレミーが両手をマットについてダウン!何とか立ってきましたが、足がふらついています。そして、レフリーがバルテレミーの目を見て、試合をストップしました。
バルテレミーは猛烈に抗議しますが、解説の西岡さんが「ガードをしっかり上げて、レフリーの目をしっかり見て、意欲を見せないとダメ」というコメントはまさにその通りだと思います。
ラッセルの6RTKO勝ちです。これで、16連続KO勝利となりました。しかし、攻撃が雑ですし、ディフェンスも甘いですね。世界を狙うには問題点が多すぎます。ちなみに「わしボク」はバルテレミーみたいなボクサーは大嫌いです。
ダニー・ガルシアVSホセ・べナビデス
この試合の後、メインで登場したのがこのカードです。しかし、序盤から退屈なボクシングで、ついに「わしボク」は途中から寝てしまいました。もう一度見る気もしませんので、blogは割愛します。
世界チャンピオンを含む世界ランカーの中で嫌いなボクサーワースト5に、ダニー・ガルシアは当然入りますが、他にもサンタクルスとか名前を上げだしたら、結構いますね。別の機会に発表します。