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アドニス・スティーブンソン(カナダ)VSアンドレ・フォンフォラ(ポーランド)
WBC世界L・ヘビー級タイトルマッチ(2017年6月3日)
(出典:WOWOW)
アンドレ・ウォードVSセルゲイ・コバレフのビッグマッチの一方で、このL・ヘビー級のチャンピオンは、コツコツと安易な挑戦者を相手に防衛を重ねてきました。
スティーブンソンは29戦28勝23KO1敗、39歳のサウスポーです。
「とにかく左の一発さえ当たればいいというボクシング」(浜田剛史さん談)
しかし、この日の相手は前回ダウンの応酬の末、かろうじて防衛するという、大苦戦を強いられています。
フォンフォラは34戦29勝17KO4敗1NC、29歳。WBC6位にランクしています。
今度は左一発で決める
立ち上がりは上背、リーチに勝るフォンフォラが、左ジャブを突いてスティーブンソンをうまくコントロールしていました。
時折放つスティーブンソンの左も空転させていました。
とにかくこの左が当たらないとどうにもならないスティーブンソン。
しかし、そのチャンスはすぐにやってきました。
フォンフォラが不用意に放った右ストレートで体が流れ、狙いすましたスティーブンソンの左のカウンターがテンプルにヒットしました。
(前に体が流れたところへスティーブンソンの左がカウンターでヒット)
フォンフォラは一瞬棒立ちになり、やや遅れてダウンしました。
立ち上がってきましたが、ダメージは深刻です。コーナーに詰まってスティーブンソンの猛攻に全く反撃できず、防戦一方。もう滅多打ちに合いますが、レフリーはなぜかストップしません。
なんとかゴングに救われますが、コーナーに戻る時の足取りはこのままギブアップしてもおかしくないほどよれよれでした。
レフリーが止めないからコーナーがストップ
全くダメージが回復していないフォンフォラは、2ラウンド開始早々、スティーブンソンの左を何度もたたきこまれ、もうほとんどディフェンスもできていない状態です。
さすがにレフリーは見かねてストップしたのかと思いきや、なんとコーナーが手を振って先にストップをかけていました。
(ロープで打たれっぱなしのフォンフォラをレフリーがストップ)
(と思ったら、先にフォンフォラのコーナーからストップのサインが出ていました)
このレフリーはちょっとストップの見極めが遅いですね。
1ラウンドにコーナーで滅多打ちに合ったところで、まずほとんどのレフリーが試合を止めると思いますよ。
スティーブンソンはそろそろ格下との防衛戦に終止符をうち、ビッグマッチに挑んでほしいと思います。
ウォードは面白くないので、まずセルゲイ・コバレフがいいですね。
ホントは、私の大好きなアルツール・ベテルビエフとやってほしいのでが、チキンハートのスーパーマンには怖すぎて無理でしょう。