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WBO世界Sウェルター級王座決定戦
リアム・スミス(イギリス)VSジョン・トンプソン(アメリカ)(2015年10月10日)
(出典:WOWOW)
スミスは4兄弟の3男。日本でも3兄弟というのがいましたね。
長男はポール・スミスという選手で、アルツール・アブラハムに2度挑戦して負けているそうです。見たかもしれませんが、記憶にありません。
3位のスミスは21戦無敗。さすが無敗だけあって守りかが硬く、堅実なボクシングを展開します。ただ、あまりにも用心深いため手数が極端に少ないし、危険な連打はしません。ひたすら単発のパンチでチャンスをうかがいます。
5位のトンプソンは17勝のうち6KOが示す通りパンチが非力で、ジャブで自分の距離をキープすることもままなりません。
時折、左ジャブから右フックを返し、世界ランカーの片りんを見せますが、これが精いっぱいのようです。
結局最後は左ストレート
トンプソンが自分の距離でボクシングをしたのは初回だけ。
2ラウンドからはスミスの右ストレートを不用意にもらう場面が増え、「この右で最後は倒されるかもしれんな~」となんとなく思っていました。
しかし何度も言いますがスミスは用心深く、なかなか手数が増えません。
5ラウンドぐらいからボディブローが決まるようになり、少しずつトンプソンの体力をそぎ落としていきます。
6ラウンドは最初、トンプソンが距離をキープして軽快にパンチを放っていましたが、途中から距離が詰まると、スミスが一気に攻勢をかけ、ダウン寸前まで追いつめます。
(出典:WOWOW)
そして、7ラウンド。倒しに行ったスミスの会心の右ストレートが抜群のタイミングでヒットし、レフリーストップ、TKO勝ちでタイトルを獲得しました。
スミスはこの後、12月19日に早くも防衛戦を行い、9位のジム・ケリーに7回KO勝ちで初防衛に成功しています。
しかし、同じ階級のジャーマル・チャーロに比べるとかなり見劣りしますし、このボクシングスタイルでは人気は出ないでしょうね。