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オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)VSマイリス・ブリーディス(ラトビア)
WBO・WBC世界クルーザー級王座統一戦(2018年1月27日)
(出典:WOWOW)
この試合はWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)の準決勝戦でもあります。
ウシクは13戦全勝11KO、31歳のサウスポー。WBO王者。
WBSSのトーナメントでは優勝候補の筆頭に挙げられています。
村田諒太と同じく、ロンドンオリンピックのヘビー級で、金メダルを獲得しています。
準決勝でアルツール・ベテルビエフに勝ってんですね。
ブリーディスは23戦全勝18KO、33歳。WBC王者。
ラトビアが生んだ初めての世界チャンピオンです。
ラトビアは、「バルト三国」の一つです。昔学校で習って以来、久しぶりに耳にしました。
序盤はブリーディスが攻勢
序盤はブリーディスが前に出てプレッシャーをかけます。
なかなか回転の速いコンビネーションを打ちますね。
ウシクは様子を見ているのか、下がりながら右ジャブを突き、距離をキープします。
一進一退の攻防が続きますが、序盤はややブリーディスが優勢に見えました。
ウシクのボディブローでブリーディスが失速
5ラウンドにペースを取りに来たウシクのボディブローが効いて、ブリーディスが下がり出します。
6ラウンドからは完全にウシクがペースを握り、手数も増えてきます。
ウシクが右ジャブでブリーディスをコントロールし、ブリーディスが押され気味の展開が続きます。
前に出てプレッシャーをかけるのはウシク。序盤の勢いをなくしたブリーディスは手数も減ってきます。
最終回こそブリーディスが最後の力を振り絞り、反撃に転じましたが、時すでに遅し。
ウシクは危なげなくこの反撃を捌き、勝敗は判定に持ち込まれます。
ブリーディスが良かったのは序盤と最終ラウンドだけ。後は完全にウシクが試合をコントロールしていたように見えましたが、判定は意外にも競っていました。
2-0(114-114、115-112,115-112)の危うい採点で、ウシクが決勝進出を果たしました。
しかし、114-114はないでしょう。
WBSSの決勝は、ムラト・ガシエフVSオレクサンダー・ウシクの好カードとなりました。
強い!のはガシエフですが、ウシクの右ジャブがかなり邪魔になりそうな気がします。
それと、ウシクがサウスポーという点。
ウシクがガシエフの左フックで倒されるところが見たいですね~