目次
アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)VSフアン・アレホ(メキシコ)
WBO世界ライトフライ級王座決定戦(2017年12月2日)
(出典:WOWOW)
アコスタは17戦16勝16KO1敗、27歳。WBO6位。
アレホは30戦25勝15KO4敗1分け、33歳。WBO4位。
田中恒成がタイトルを返上したため、王座決定戦が行われました。
アコスタの1敗は、田中に挑戦し判定負けでタイトル獲得に失敗した時のものです。
積極的に前に出るアコスタ
プレッシャーをかけながら前に出るアコスタ。アレホも下がりながら左フックのカウンターをヒットさせます。
手数はアコスタが上ですが、ガードがやや甘く、アレホの左フックが結構ヒットします。
しかし、ロープに詰めて連打を見せるなど、ペースを握っているのはアコスタです。
アコスタの左アッパーは効果的ですね。
序盤からアコスタは思い切りパンチを振ってきます。前半は倒す気満々でした。
アレホもアコスタの打ち終わりを狙い、左フックをヒットさせます。ボディブローもうまいですね。
押され気味のアレホは左にスイッチする
アコスタは時折ガードの甘さを突かれ、フック系のパンチを被弾しますが、手数で圧倒し、再三アレホをロープに詰めて連打します。
5回からアレホは左にスイッチして、なんとか局面を打開しようとしますが、アコスタの多彩なパンチに押され気味。かなり苦しい展開になってきました。
アレホは9ラウンドに勝負に出ます。
前に出て強引にパンチを放ちます。
アコスタはあえて打ち合いを避け、下がりながら右アッパーのカウンターを狙います。
逃切りを図るアコスタ
アレホが前に出てきたので、アコスタはアウトボクシングでうまくアレホの攻撃を捌き、逃切り態勢に入った感じがします。
10ラウンドもアレホが積極的に前に出ますが、前の回でスタミナを消耗したのか、やや集中力を欠いた雑なフックを放ったところへ、アコスタの左フックがカウンターでヒットし、ワンテンポ遅れてアレホがしゃがみ込むようにダウンしました。
(アレホの左フックに合わせてアコスタが左フックをヒット)
何とか立ち上がったアレホですが、レフリーはテンカウントまで数え、試合をストップしました。
(立ち上がる時に少しよろけ、ダメージはかなり深刻)
倒しに行ったというよりも、タイミングよく左フックが決まったという感じです。
(抜群のタイミングで顎をとらえています)
アコスタはやはりパンチがありますね。
そのアコスタに、ダウンを奪って判定で快勝した田中恒成の実力は相当なものです。