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ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)VSフランシスコ・バルガス(メキシコ)
WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ(2019年5月11日)
ベルチェルトは、36戦35勝31KO1敗、27歳。5度目の防衛戦。
2017年1月に、バルガスから奪ったタイトルを4度防衛。すっかり安定王者の仲間入りといった感じです。ちなみに初防衛戦の相手は、三浦隆司さんです。
バルガスは、28戦25勝18KO1敗2分け、34歳。WBC1位。
ベルチェルトにタイトルを奪われてから、わずか2試合しかやってません。約2年半ぶりのリマッチですが、両者の実績に大きな隔たりがあるように思われます。2015年に、バルガスがタイトルを奪った相手も、三浦隆司さんです。
序盤はバルガスが大健闘
バルガスの動きはいいですね。ベルチェルトはしっかり相手を見ています。先に仕掛けたのはバルガスです。バルガスの左ジャブはスピードがあります。ラウンド終盤はベルチェルトも応戦します。やはり打ち合いの様相を呈してきましてね。パンチの威力はベルチェルトの方がありそうです。
2ラウンドに入ると、バルガスの手数が増えてきました。ベルチェルトの左ボディブローがいいですね。前に出るのはバルガスですが、ベルチェルトもバルガスの打ち終わりにパンチをヒット。バルガスはガードを高くして接近し、パンチを打ちこみます。3ラウンドはややベルチェルトが押され気味ですが、それでも要所要所で強いパンチを返します。ラウンド終盤は、ガードの甘くなったバルガスの顔面に、ベルチェルトのパンチがヒットしました。
徐々にバルガスにダメージが蓄積
4ラウンドはベルチェルトも手数が増えてきました。バルガスの前進に足を止めて応戦します。お互い、いいボディブローをヒット。バルガスは前に出るものの、手数が少し減ってきました。
それでも前進を止めないバルガスが、結構いいパンチをベルチェルトの顔面にヒットさせます。5ラウンドはバルガスの攻勢が目立ちます。しかし、ベルチェルトもガードを固めて、打ち終わりについパンチを返します。
6ラウンドに入ってもバルガスの前進は止まりません。ベルチェルトは足を使ってバルガスの攻勢を捌きます。ラウンド終盤、お互いの強いパンチが交錯します。しかし、ベルチェルトの左ボディブローは強烈です。バルガスの手が止まり、ベルチェルトが連打を畳みかけます。
しかし、バルガスもここまで。6ラウンド終了後、陣営からギブアップの申し出があり、レフリーが試合をストップしました。ベルチェルトが6RTKOで、5度目のタイトル防衛に成功しました。しかい、勝ったベルチェルトですが、この日の出来はあまりよくなかった気がします。